4カ国対抗戦 U-22中国代表 - U-22ボツワナ代表

 一番気になったのは、相手チームの監督さんの名前でした。

 ブライトさん…。






 試合の方は、まずまず面白い試合だったと思います。
 枝村、菅沼、カレン、増田と運動量豊富な選手達がスタメンで使われたことで、選手間の距離が短いコンパクトなサッカーが出来ていたと思います。
 ただし、前半だけ。後半からはばててしまったのか、集中力が切れてしまったのか、いまいちでしたね。


 このあたりが反町さんの言う、「生ぬるい試合」、「戦える選手と戦えない選手の境界線が見えた」ってところなんでしょう。
 うん…その通りなのかもしれない。







 けれど、この状況で気持ちの部分が望めるでしょうか。
 ここでどれだけ頑張ったって、レギュラー組の本田圭佑、梶山、水野、家長、水本、伊野波、2人の青山あたりが帰ってくれば試合に出れない選手達ばかり。
 しかも、この試合でも審判は中国人で、相手贔屓のレフリング。





 それでも頑張れということなんでしょうけど、それ以前に日程を組む方にもっと頑張れと私は言いたい。
 今日出た選手達もクラブに帰れば純粋にレギュラーを争えるわけだし、ここで全力で頑張る必要性は感じないのかもしれません。



 U-20世代がハングリーだから、逆に五輪世代が弱弱しく見えてしまうのかもしれません。
 けれど、彼らはU-20ワールドカップがあったからこの世代に合流できなかったという部分がある。
 頑張ればチャンスがあるかもしれないと思うわけです。
 もちろん、安田や福元のメンタル面は買いですけどね。
 





 …ということで、公の場で選手達の気持ちだけを批判するのは、どうなのかと思います。
 日程に対して文句を言ってから、選手にも文句を言うというのならわかりますけども。
 批判するにも順番があると思うのだけれど、あの反町さんでもサッカー協会は怖い存在なのですかね。









 さて、この大会で解ったことは、この世代のタレントはたくさんいるということ。
 まぁ、それもわかっていたことですけどね(笑)
 タレントの数だけ言えばアテネより上だと思います。ただ、重要なのは量より最後の20人の質なんですけどね。




 このチームは、やはり4バックである程度固定した方がいいように思います。
 フル代表には3バックのマンマークがいいのではないかといったのですが、それはW杯を戦う上で一対一を簡単に作られてはまずいだろうということと、4バックのゾーンなら守備的な選手をもう1人入れるべきだろうということからです。
 それとオシム監督のサッカーはサイドの選手を活かす戦術なのに、4バックにして中盤の守備も緩いとなると、サイドバックが上がれないという問題が出てきてしまいます。



 一方で五輪代表は青山、水本という人に強いDFがいるし、油断してはいけないけれど五輪はW杯に比べれば強力なFWもいないでしょう。
(とかいって前回はジラルディーノにやられてしまったから、相手によっては気をつけなければいけないけれど。)
 それに、このチームはサイドバック候補に細貝、一柳、田中裕介など、ストッパーも出来る選手がいます。
 攻撃面では心配な部分がありますけど、前に水野や本田圭佑、家長をおいて彼らを攻撃重視で使えば面白いチームになるんじゃないでしょうか。
 それでも足りなければ、安田や内田あたりを使ってもいいし、元々水野や家長あたりは、3バックより4バックで前目に使ったほうが活きると思います。



 ただ、気になるのは前線なんですよね。4バックにすると中盤が当然薄くなってしまうので、前線へのフォローが少ないというこのチームの以前からの課題を考えると少し心配です。
 平山の1トップも考えなければいけないと思いますが、平山も波がありますからね…。




 …と、本来はこのあたりの悩みをこの時期に解決すべく、この時期にレギュラー組を使いたかったはずなんですけどね(笑)








 まぁ、今大会をまとめると、中国酷すぎ!
 だけど、その中国にBチームで臨んだサッカー協会も酷すぎ!


 収穫は中国が予想以上に酷いってことを、解ったことだけ。
 でも、この大会を経験した選手達もサブ組なんだし、チームへの経験はほとんど意味なし。


 ってことで。無駄な時間をすごしてしまった、五輪代表なのでした。