J1第12節 千葉 1-3 広島

 試合後、駅までの帰り道で色んなところから「いったいどこが悪いんだろうか」という声が聞こえました。


 やっぱり私は、外国籍FWを補強できなかった強化部の責任が、大きいのではないかと思うんですよね。
 なぜ「どこが悪いのか」はっきりしないかというと、サッカーの内容は悪くないのに得点が決められず、勝ちきれない試合が多すぎるからではないかと。
 で、なぜ得点を奪えないかというと、エキストラキッカーがいないから…要するに外国籍FWがいないからではないかと思うのです。


 もちろん、選手達のメンタル面の問題や、その気持ちを盛り上げることの出来ない監督にも少なからず責任はあるのかもしれませんけど、サッカーの内容はそれほど悪くないだけにあまり攻める気にはなれません。
 また、強化部もGMの交代という難しい時期だっただけに、上手くいかなかったのも仕方がないかなとも思うんですよね。
 ただ、それにしてもこうなることは、ある程度予想できていただけに…。


 





 けれど、残念ながら前節のFC東京戦、今節の広島戦では、それだけでは説明できない問題も発生してしまいました。


アマル・オシム監督
「結果は負けだが、試合の中でいい部分もあった。チャンスも作った。ただ、試合を決定づけるものが攻守に足りない。」
 これまでは「攻」は駄目でも「守」は良かった試合が多かったのですが、ここ2試合では「守」の方もガタガタになってしまいました。
 これはやはりストヤノフがいないことが、主な原因ではないかと思います。


 前節は中島がリベロだったのですが、今節はジョーレに交代。
 精度の高いロングボールを散らすなど可能性は見せてくれたのですが、如何せん他DFとの連携がまだまだ。
 失点のシーンはウェズレイがDFラインの裏を狙う動きをしていたところから始まったのですが、ジェフのDFラインはオフサイドを取りにいくのかウェズレイにしっかりと付くのかがはっきりせず、曖昧な動きをしてしまいました。


 こういった連携面の問題があったため、ジョーレは前半で交代。DFラインの連携した守備では一日の長がある中島が、リベロに入ることになりました。
 ジョーレのロングボールは魅力ですが、仕方のない交代だったんじゃないかと思います。









 それにしても、いろんなことがあった試合でした。
 その日は朝から曇り雨も降っていたのに、試合直前に急に晴れ、日差しが強く暑くなってきました。
 気温が高くなったせいか、ジェフの選手達の運動量は少なく、攻守の切り替えが遅くなってしまいました(といっても条件は相手も同じなんですけどね)。
 怪我で勇人が外れるとその傾向はますます酷くなり、前半は相手に中盤を制覇される形に…。



 後半になると今度は曇ってきて、相手も大量得点でラインを下げたこともあってジェフが押し込みますが、今度は羽生が負傷。
 救急車が来る騒ぎになってしまいました。


 羽生の離脱で、ジェフは万事休す。
 その後はスコールのような雨。雷も落ちて、天気もジェフの現状のように大荒れになってしまいました。












 ガンバ戦にはストヤノフが復帰する可能性があるそうなので、まずは守備の建て直しに期待したいと思います。
 ストヤノフ1人に頼るのは良くないことだと思うのですが、選手がいないのだから仕方がない。
 羽生は後遺症なしだそうで、良かった…。
 けれど、勇人が右膝の側副靭帯損傷。長期離脱になるようです。こちらも痛いですが、仕方がないですね。