F1モナコGPリザルト
レースについては後で取り上げるとして、まず予選ですよね。
ミハエルのあの動きを、どう分析するかは難しい問題です。F1初心者ならばともかく、あのミハエルがあんなおかしなミスをするのかどうか…。
真偽のほどはわかりませんが、ペナルティもやむなしなのかなと思います。もし、わざとやったとしたなら、あのペナルティでは緩すぎるくらいです。
しかし戦略から分析すると、リスクを背負ってまでするほどの行為だったのかなと思います(モナコは注目されるし、故意だとわかれば大きく評価を落とすことになります)。
あの時点で予選2番手以上はほぼ確定。確かにモナコは抜きにくいとはいえ、2番手以内ならトップに躍り出る可能性だって十分あったはずだし、まだ勝負はわからなかったはずなのに。
実際レースでは、ミハエルのパフォーマンスは素晴らしいものでした。戦前の予想よりブリヂストンタイヤのレースディスタンスでの性能は良く、ブリジストン勢のウィリアムズの2台が久々に上位に来ていたことでもそれは証明されています(あれ?新車投入のトヨタは?)。
これだけのタイヤがあるのなら、予選で無理にマシンを止めるなんてことはするはずはないと思うんですよね。
フェラーリ陣営にとっても、タイヤの出来の良さは予想以上だった?そんなことはないはずです。
なぜなら、タイヤの性能に心配があったのなら、わざわざピットスタートを選んだんですし、その際に燃料を大量に積んで1ストップで少ないでもポイントを稼ぐ作戦に出るはずでしょう。あのモナコで燃料少なめで、後方からの追い上げる作戦なんて、よっぽどレースディスタンスでのタイムに自信がなければ出来ないはずです。
となってくると、予選でのあの一件が果たして故意なのか、単なるミスなのか、ますますわからなくなってきます。
しかしどちらにしろ、フェラーリとシューマッハはチャンピオンシップを争う上で、大きなダメージを受けてしまいました。