<a href=http://www.tbs.co.jp/supers/data/2005table_j1.html target=new>優勝争いと最終節の状況</a>


 ここに来て首位に立ったセレッソ。しかしここ数試合を見る限りチームは不調か。長いリーグ戦、不調な時期もあるのは仕方ないこと。それでも5試合で2勝3分けとある程度結果を出しているのは、ベテランが上手くチームに作用しているのでしょうか。
 しかし引き分けが多いのは気になります。最終節も引き分けると勝点は59。これでは3位以下の優勝の可能性も出てしまい、得失点差が少ないセレッソは優勝は厳しくなります。
 最終節の相手は怪我人を出しつつも勢いがあり、結果を出しているFC東京。ここ5試合で3勝2分け。セレッソ戦では加地とササ・サルセードが累積で欠場となります。それでも勢いではFC東京が上。プレッシャーもあるセレッソは厳しい試合となるでしょう。そして最も気になるのがブルーノ・クアドロスが累積警告で出れないこと。代役は誰になるのか…。


 2位ガンバはプレッシャーと怪我人が重なり、一気に優勝が大きく遠のいてしまいました(もっともプレッシャーに一番影響されたのは監督のようですが)。相手は川崎。6位とはいえここに来て勢いは衰え気味です。大黒が最終節に間に合うかどうかも含め、以前の自分達のサッカーが出来るかどうかが重要ですが、最近の試合を見ていると勢いを取り戻すのは難しいか。


 得失点差で最も優位なのが3位レッズ。磐田戦も厳しい試合でしたので決してチーム状況は良くない模様。しかしそれでも上位2チームの勢いと対戦相手を考えると、勝てば優勝は大きく近づきます。追う方の強みもあるはずです。
 しかし相手はアウェイの新潟。ビックスワンでは異様に強い新潟。サポーター対決も試合の鍵を握るかもしれません。対戦相手の実力を考えると上位2チームよりやや部があると思われるため、優勝への可能性は高いと見ます。


 対戦相手ということでは最も幸運に恵まれている鹿島。レイソルは入れ替え戦に向け若干でもメンバーを落としてくる可能性もあり、優位な試合展開が予想されます。しかし清水戦では歯切れの悪い試合をしてしまい、勢いでは下降気味。しかも元レイソルのリカルジーニョが清水戦で負傷してしまいました。それでも順当にいけば鹿島は柏に勝つでしょう。あとは上位の結果次第。


 可能性としては優勝があるジェフですが、他の全4チームが引き分けか負けて初めて優勝への可能性が出てくる厳しい状況。相手はシーズン後半から不調の名古屋ですがホームということもあり、条件面ではこちらが上でしょう。優勝へのプレッシャーに負けなければ最終節で勝てる可能性は十分ありますが、奇跡が起こらなければ優勝は難しい。


 鹿島、ジェフあたりは厳しいのですが、数字的にはどこが優勝してもおかしくない状況。面白いのは混戦となったため、どのチームも勝たなければ優勝はない状況になったこと。全チーム勝ちに行かなければ行けません。
 個人的には心の中でラスト5試合のとき優勝は鹿島だと予想していましたので、最後まで優勝予想は鹿島で行きたいと思います。ラスト一試合で予想したってあんまりね。
 あっ、もちろんジェフは除いてね。ジェフを含めたら優勝候補の筆頭は当然ジェフですよ(笑)


 話は変わるけどJリーグのためには○○が勝ったほうがいいという発想があるようだけど、本当にそうなんでしょうか。例えば本当にいいサッカーをやっていれば甲府の大木監督のように「ジェフのサッカーを目指してきた」と言ってくれる人も出てくるわけで、優勝するしないはそれほど関係ないように思いますけど。もちろん優勝すればそのチームのサッカーに箔はつきますけど、ここまで混戦になった以上どの方法が正攻法なのかなんてまったくわからないと思うんですけどね。
 むしろここまできたらどんなサッカーかというより、選手たちのメンタリティや個々の能力、監督の経験などが重要なんじゃないでしょうか。