史上最悪のレースとなってしまったアメリカGP

 決勝の前にミシュランタイヤについて騒ぎがありました。
 レギュレーションはレギュレーションですから、ウィークエンド中にルールは変えられないというFIAの言い分は当然わかります。今回の件に関しては今までレギュレーションを変えなかったFIAにも当然問題がありますが、このような可能性があったのに今までFIAに対し対応してこなかったチームとタイヤメーカー(特にミシュラン)の今までの行動にも問題があるのではないでしょうか。デモを行ったこと自体には文句を言いません。あのまま走った場合の危険性は確かにわかります。しかし今までFIAにクレームをいうチャンスがあったのに大きい問題にしてこなかったチーム、路面が急遽一部変更になったハンデはあったとはいえミシュランインディアナポリスに対応するタイヤをまったく用意できなかったことなど、ミシュラン勢はこのような形でFIAに講義するのはあまりにも恥ずかしい立場にあるように思います。ブリジストンはきちんとしたタイヤを用意できたわけですから。このことについては以前日記でもコメントしましたが、起こりうる可能性は今までにもあったはずです。もちろん初めにレギュレーションを作成したのはFIAですからどうかとは思いますが、チーム側もそれにOKを出していることもわすれてはいけません。
 自動車メーカーが増え、FIAを含む利害関係が複雑になった結果、このような事態となってしまったということでしょう。自分たちの利害だけを考えず、ファンや安全性、そしてF1のためにもう1度自分たちの立場、やるべきことを考え直して欲しいですね。まぁしかしどちらにせよ今回は最悪のグランプリでした。これでまたファンが離れることになるでしょう。