佐藤琢磨、来季チーム候補について

 今年所属していたKVレーシングがホンダからシボレーエンジンへの鞍替えを決め、来期のチーム退団も噂されている佐藤琢磨
 先日、都内のイベントに参加し、複数のIRLチームとの交渉を行っていることを明らかにしたそうです。



 記事によるとKVレーシングだけでなく、ホンダエンジンを使用するレイホール・レターマン・レーシングとの交渉の噂もあり、琢磨自身もファクトリーに足を運んだことを認めているそうです。
 レイホール・レターマン・レーシングは90年代にボビー・レイホールが自身の参戦のために作り上げたチーム。
 ボビー・レイホールCART時代に3度のチャンピオン経験があり、F1にも2戦参戦しているなど、ドライバーとして成功した人物でした。
 現役を引退しチームオーナーとなると、2001年にはジャガーレーシングでF1チーム代表に就任。
 マクラーレンからエイドリアン・ニューウェイの獲得を策略するも失敗に終わると、フォード首脳から解雇されてしまいます。
 しかし、その数年後にはジャガーを買収したレッドブルがニューウェイ獲得に成功するわけですから、世の中分からないですよね…(笑)


 肝心の現在のレイホール・レターマン・レーシングはというと、財政難の影響でここ数年はインディ500にスポット参戦しているのみと、佐藤琢磨にとってはあまり良い状況ではないようにも思えます。
 チーム側としては佐藤琢磨を獲得してホンダと日本系スポンサーに期待しているのでしょうけど、今期ポールポジションも獲得した琢磨にとって良い選択肢と言えるかどうか…。
 ともかく、せっかく昨年はポールも獲得し、速さも見せられたと思うので、ぜひ競争力のあるチームに残ってほしいところだと思います。