J2の戦力分析と順位予想
各クラブ新体制発表会も済ませ、キャンプも終盤に入ってきています。
ここからの移籍というのは多くないでしょうし、各チームの選手構成も見えてきました。
ということでJ2各クラブの戦力分析と順位予想を、独断と偏見でやっていきたいと思います。
毎年まったく当たらない順位予想ですので、今年はこっそりサボろうかと思っていたのですが、京都サポさんから挑戦状が回ってきたので、頑張ってみたいと思います(笑い)
といってもJ1の情報とか、まったくわからないのですが…。
J2は今年も例年通り混戦状態になるのではないかと思いますし、それだけ予想も難しいものと思います。
しかし、一方で過去数年間のトップ6を思い返すと、やはりJ1経験クラブが多くを占めています。
そこに毎年1,2チーム、J1未経験のクラブが入ってくるか否かといった流れになっていますね。
J1未経験クラブがダークホース的な存在となっており過去5年で6チームがトップ6に入り、そのうちの3チームが昇格を果たしています。
2014 湘南 松本 千葉 磐田 北九州 山形
2013 G大阪 神戸 京都 徳島 千葉 長崎
2012 甲府 湘南 京都 横浜FC 千葉 大分
2011 FC東京 鳥栖 札幌 徳島 東京V 千葉
2010 柏 甲府 福岡 千葉 東京V 横浜FC
そこがさらに順位予想を難しくさせてはいますが、まずはJ1経験クラブをJ2上位の軸と考えてよいのではないでしょうか。
単純な戦力だけ見れば、やはりJ2ではC大阪が抜けているでしょう。
不安視されたJ2降格による流出も、南野、杉本、キム・ソンジュンくらいで、戦力でいえば昨年の磐田以上ではないでしょうか。
パブロ、玉田、関口と前目の選手を多く補強し偏った選手構成が不安視されていましたが、茂庭、中澤聡太、椋原といったDFラインの選手も補強。
山口蛍もけがから復帰し山下も残留しましたので、後方にもタレントはそろったように思います。
言われている夏場の流出も外国籍選手を除けば、今オフにオファーのなかった選手たちにそこまで声がかかるかどうかは微妙ではないでしょうか。
戦力的には十分優勝を狙えるでしょうが、問題はチームを一つにまとめあげられるかどうかですね。
過去に1年でJ1復帰を果たしたチームを思い返すと、高い理想を掲げ自分たちの理想とするサッカーを貫き通せたチームが多かったのではないかと思います。
「J2で戦う」ということよりも「自分たちのサッカー」を追求することによって、結果的にJ2でも慢心せずこの1年を成長過程の1つと考えて戦い抜くことができた。
C大阪は主力選手の多くが「海外か残留か」といった話をしていましたし、チームに集中できるかどうかといった点で不安な部分もあるのではないかと思います。
しかし、C大阪が招聘したアウトゥオリ監督は経験も豊富で厳格な印象もある方ですから、そういった点で良い選択ではないかと個人的には思います。
アウトゥオリ監督がうまくタレント集団をまとめあげられることができるかどうかで、今季のJ2全体も大きく変わってくるのかもしれません。
2番手以降が非常に難しいですね。
降格組の大宮はFC東京のGK塩田、京都の河本、京都の横谷、岡山の清水といった選手たちを補強しています。
主力の多くも残留しましたが、ズラタン、高橋祥平は退団となり、特に高橋の流出は大きいのではないでしょうか。
大宮の場合、昨年8月から指揮を執っている渋谷監督が続投。
これが柏やFC東京、湘南のようにうまくいくか、ジェフのように失敗するかといったところが気になるところです。
同じく降格組の徳島は、G大阪の佐藤晃大、大宮の長谷川、徳島の石井、水戸の広瀬など積極的に補強に動きました。
しかし、もともと戦力が豊富なクラブではないですし、高崎、那須川、村松なども退団したことを考えれば、決して楽な状況ではないのではないかと思います。
ただ、途中加入したエステバンを残せたのは大きいかもしれません。
とはいえ、J1で苦戦したショックもあるかもしれませんし、監督も続投となったわけでどこまでマンネリ化を防げるかどうか。
湘南などのように自分たちのサッカーが明確にあるスタイルなら、先も見えてくるでしょうが…。
今オフ目立ったのは、磐田がオフに苦しんだことではないでしょうか。
前田、金園、山崎、菅沼などが退団、補強では森島の他に上田、太田といった元磐田ルートを活用しましたが、マイナス面が大きかったと思います。
昨年終盤にチームが苦しんだことも考えると、昨年以上に厳しいシーズンになるかもしれません。
ジェフもケンペス、山口智、山口慶、幸野、兵働などが退団。
ペチュニク、パウリーニョ、鈴木隆行などを獲得しましたが、今のところペチュニクは活躍できていないようですし、放出に対して獲得の方が寂しい状況となっていると思います。
昨年7位だった大分は、高木を放出したものの山口貴弘を獲得。
ラドンチッチが退団となったもののエヴァンドロ、アルメイダといった外国人FWを補強し、2人が活躍し為田などがそこにうまく絡めば面白いチームになるのかなと思っていました。
しかし、今年に入って伊藤、末吉といった中盤の主力選手が退団、かなり厳しくなったように思います。
新加入の兵働にかかるところは大きくなりそうですね。
また、昨年9位の京都も工藤、横谷、酒井、オ・スンフンなどが移籍。
山口智、キム・ナミル、ファン・ジンソンなどを補強しましたが、ベテランの比重が大きいことが不安要素ではないかと思います。
稲本を獲得し小野とのコンビで話題性の高まった札幌ですが、奈良が退団となったのは稲本獲得以上の痛手となる可能性があるのではないでしょうか。
ナザリトの獲得も気になりますが、都倉とタイプが被るのではないかといった疑問があります。
昨年5位に入った北九州ですが、今季はマークが厳しくなるかもしれませんね。
ただ、池元、渡邉といった選手は流出したものの、大塚、近藤など今年もうまい補強をしている印象です。
J1未経験組では岩政、加地、伊藤大介、渡邊一仁といった選手を獲得した岡山の補強が注目を浴びています。
しかし、鎌田、後藤圭太、上田、石原といった主力選手が流出しており、その穴をベテランで埋める形になった印象もあります。
大きなプラスにはならない可能性がありますし、昨年はコンパクトに戦って成果を残してきた印象があるだけに、岩政がそこにうまく組み込めるのかといった疑問もなくはありません。
このあたりが上位候補でしょうか。
積極的に補強といえば福岡も上げられますが、昨年16位に沈んでいるだけにベースの戦力は決して豊富ではなかったと思います。
総じてC大阪以外はイーブンかマイナスといった印象が強く、それが結果的にC大阪の追い風になるのではないかとも思います。
一応、恐る恐る予想をしてみると、1位からC大阪、大分、大宮、ジェフ、北九州、磐田、京都、徳島、札幌、岡山。
このあたりが昇格争い候補ではないかと予想します。
C大阪が優勝で大宮が2位だとそのまますぎるので、大分を2位予想。
大分は単純に昨年終盤に面白いサッカーをしていた印象なので今季も期待しているのですが、練習試合の結果はここまであまりよくないようで、どうなんでしょう。
守備に粘りをつけられるかどうかが、ポイントなのかもしれません。
プレーオフでの昇格は希望的観測も含んでジェフということで。
プレーオフまで行ってしまえば、どこが勝つかはわからないというのは痛いほどよく分かっていることではありますが…。
今季のジェフの立ち位置に関しては、また日を改めて書きたいと思います。
続いて中位から下位を。
栃木、長崎、熊本、福岡、横浜FC、東京V、水戸、群馬、岐阜、愛媛、讃岐、金沢。
栃木は昨年も戦力が落ちながらも組織的に戦い、12位につけましたので今季もこの順位に。
長崎には梶川、梶川が加入、熊本は平繋、常盤とFWを獲得しましたが、橋本の退団は大きいのではないでしょうか。
東京Vは昨年の監督交代以降は良いサッカーをしていた印象で、その他のチームは大きなプラスが見られずこんな感じに。
あくまでも予想ですので、ご了承ください。
…で、冒頭の挑戦状を見ると、得点王も選ぶことになるわけですが、これがさらに難しいですね。
C大阪は戦力は分厚いですが、逆に前線で軸となる選手は読みにくい。
ここは無難に大宮のムルジャをあげておきます。
J1予想は全く分からないですが、前期は浦和、後期は鹿島が優勝で。
浦和、鹿島、川崎が年間トップ3で、総合優勝は一発勝負に強そうな鹿島。
G大阪も3位で迷ったけれど、ACLもあるし補強も少なかったですから、難しいシーズンになるのかなと。
得点王予想はリーグのことを考えると、そろそろ外国人FWに爆発してほしいという思いも込めてレナトで。
年間16〜18位は佐々木が退団した甲府も迷いましたが、武藤、角田、渡辺などが抜けた仙台、山形、松本。
ん…?監督解任第一号も考えるの…?(笑)
それではまったく恨みはないですが、仙台の渡邉監督でごめんなさい。
監督の手腕よりも、戦力が厳しそうな気がします。
かといって、予算のないクラブは変えたくても変えらないという問題が出てしまいますしね。
繰り返しになりますが、あくまでも勝手な個人予想です。
予想が覆ったほうが面白くなる面もありますし、ぜひとも良い方向でのサプライズが起こってほしいところだと思います。
こういった予想談義が出てくると、Jリーグ開幕も間もなくといった印象になりますね。