気を引き締めてリーグ戦ホーム最終戦へ
明日15日、ジェフは富山と対戦。
これが今季リーグ戦でのホーム最終戦となります。
さまざまなことがあった今シーズンですが、結局今年もプレーオフ出場権を得られずにここまできてしまいました。
ここでプレーオフ争いにおける順位を確認しておきましょう。
北九州はJ1ライセンスがないため、プレーオフ出場権はなし。
勝点 得失点差
3位 磐田 66 +14
4位 北九州 65 +2
5位 千葉 62 +9
6位 山形 61 +12
7位 大分 60 -3
8位 札幌 57 +4
9位 岡山 57 +1
10位 京都 56 +4
京都までプレーオフ出場の可能性がある状況となっているわけですが、混戦となっているだけに京都は上がるのが難しい状況ですね。
ただ、前節もこの8チームのうち勝ち星をあげたのは山形と岡山だけという情けなくも感じる争いになっていますので、まだどう転ぶかはわかりません。
北九州がこのままプレーオフ出場圏内に残れば、上位1チームのプレーオフ初戦はなし。
ジェフとしては天皇杯準決勝も残ってしまっていますので、理想を言えば磐田を上回ってプレーオフ初戦を回避したいところ。
磐田とは残り2試合で勝点4差となっていますから、数字で言えば簡単ではないミッションだと思います。
しかし、磐田はここ4試合で4引き分け。
ジェフ戦でも覇気のない印象を受けましたが、やはりチーム状況は厳しそうですので、残り2試合でも足踏みする可能性も考えられるでしょう。
とはいえ、ジェフとしては後ろからライバルも迫っている状況ですから、まずはプレーオフ出場圏内をしっかりと確保することが先決だと思います。
プレーオフ初戦もあるものだと考えて、今後の準備をしていくべきではないでしょうか。
一方でJ2残留争いは、このような状況となっています。
22位はJ3に自動降格となり、J2の21位はJ3の2位と入れ替え戦を行うことになります。
勝点 得失点差
20位 東京V 38 -18
21位 讃岐 33 -35
22位 富山 23 -42
讃岐は辛うじてまだ残留の可能性が残っている状況です。
ジェフは明日富山と対戦をし、次節リーグ最終戦を讃岐と戦うことになります。
下位2チームとの対戦ということになるわけですが、讃岐は今週末にも21位が決まってしまう可能性があるわけですから、試合日程としては富山が先で良かったようにも思います。
逆に今節讃岐との対戦だったら、やりにくかったかもしれませんね。
もちろん、讃岐と東京Vのどちらが入れ替え戦に回るのかは、最終節までもつれ込む可能性もありますが。
現在の時点でJ2初年度の讃岐と、勝点差10も開いての最下位となってしまっている富山。
すでに今シーズン限りでの安間監督の退任も発表となっており、来期はジェフで代行監督・コーチなどを務めた澤入氏をGMに招いて、クラブにてこ入れを図るという報道が出ています。
元ジェフといえば、米田コーチも来季はどうなるんでしょうね。
苦しいシーズンとなってしまった富山ですが、ここ2試合は栃木に1-0で勝利、京都に1-1に引き分けと、結果を残しています。
京都戦では5バック気味の最終ラインの前に3人の中盤の選手を置く、5-3-2のようなシステムで相手をカチッとはめて守る展開でした。
シュート数を見ても京都が19本だったのに対し、富山はたったの2本だったことからもわかるように、守備で粘りを見せて試合終盤セットプレーからのゴールで1-1の引き分けに持ち込んでいます。
ジェフ戦でも同様の戦い方をしてくるのではないでしょうか。
5バックで両サイドの穴を埋め、中盤の3人がバランスを取りながら横にスライドして対応する。
2トップはボランチへのパスコースを消しながら、状況に応じて中盤の守備に下がっていく…と。
攻撃に移れば第一ターゲットは裏への走り込み。
2トップで1人が中央で構え、もう1人がサイドを抜け出しカウンターを狙うパターンが多いですね。
それがダメならパスワークで、中盤の1人とウイングバックとFWの一枚などがサイドに集まってテンポよくパスを回し、そこからサイドの裏へFWを走り込ませる展開。
最後まで攻守に安間監督らしいサッカーを貫いたということになると思います。
そのカウンターサッカーにおいて攻撃の起点となっているのが、元ジェフの苔口でしょう。
ユース年代の各代表に数多く選出され、将来を期待されたFW。
スピードがあるだけでなく体格も良く両足でボールを蹴れる選手で、主力の大量流出後のに加入したジェフでも高く期待されていました。
しかし、残念ながら怪我が多かった。
富山でも何度か怪我の情報が出ていましたし、そこが長年の苔口の悩みなのではないでしょうか。
今季で富山5年目。
元ジェフの黒部も昨年退団してタイに移籍したこともあって、チームの中心としてさらに期待されているのではないかと思います。
キャプテンマークも付け、ここまで8ゴールはチームでトップ。
昨年も11ゴールでチーム得点王となっていますし、完全に富山の中心選手となっています。
ジェフとしては苔口のスピードに警戒しなければいけない試合ではないでしょうか。
しかし、まずは相手から得点を奪えるかどうかが、明日の試合のメインテーマとなってくるのではないかと思います。
京都も後半38分まで得点を奪えませんでしたし、ジェフは前節も試合終盤まで得点できなかった。
試合が経過して焦るような展開にならないようにするためにも、出来れば早々に得点を奪う展開がジェフとしては理想的ではないかと思います。
ジェフはここ数試合好調だったとはいえ、大分戦、群馬戦は奇跡的なゴールでの勝利、磐田戦は引き分け、松本戦で敗戦と、完勝といえる試合内容はなかったと思います。
相手チームの違いもあるとはいえ、結果的に成績も下降していることになります。
4連勝している時は明らかにチーム全体の調子が良かったわけですが、そこがピークだったということでは今後が心配ですし、どうにかここで粘りたいところ。
加えて、山口智によると試合前のロッカールームでの雰囲気は「ナーバスになっているところもある」ということらしく、徐々にプレッシャーも感じてきているのではないでしょうか。
ここまで勢いで勝点を稼いできた印象もあるジェフですが、1つ泥がついてしまったことで、流れが変わる可能性もあるかもしれません。
基本的にはここからの2試合、試合日程においてジェフは有利と言えると思います。
けれども、プレーオフも含めて今後の試合で確実に結果を出すということを考えれば、もっとチームとしてレベルを上げていかなければいけないはずだと思います。
松本と戦ったことで、現在のチームの立ち位置もわかってしまったし、課題も露呈し、力不足な部分も見えてしまいましたから、チームとしてまだまだ上を目指していかなければいけないはずです。
まずはリーグ戦のラスト2試合、気を引き締めて臨みたいですね。