今オフの補強ポイントを考える

 今季の反省会、戦術面や個々の選手に移っていきたいのですが、ストーブリーグも始まっていますので、先に補強ポイントをまとめてみたいかなと思います。
 まぁ、正直に言うと戦術面をまとめるのは、難しいという部分もありまして…(笑)
 書きたいことはそれなりに決まってるんですけどね。



1トップ…ケンペス、森本、久保(レンタル中)、戸島(レンタル中)、オナイウ(新加入)
 ケンペスは波もあり特に夏場動けなかったのは大きな問題ではありましたが、それでも前線の"重石"という意味でも重要で得点面でももちろん貢献。
 森本もなかなかフィットしませんでしたが、シーズン終盤の残り数試合を見ると良くなりつつあったと思います。
 出来ればそこに勤勉に走れる久保が帰ってきてくれれば…と思うのですけど、1トップで枠も少ないですしどうなるか。
 戸島、オナイウは計算しづらいところもあるとは思うのですけど、久保が復帰するかどうかに限らず補強の優先順位としては低いのかなと思います。


2列目…町田、兵働、谷澤、田中、大塚、深井、ナム、井出、伊藤(移籍リスト入り)
 ここは人数が多すぎるくらいで、誰か出ていく選手がいてもおかしくないと感じるレベルです。
 出来れば「パスも出せてゴールも狙える選手」が欲しいところではありますが、そこは町田、大塚、ナム、井出など若手選手の成長に期待したいところです。
 強いて言えば、田中のようにダイナミックに飛び出せて泥臭くゴールを狙える選手が、他にも出てきてほしいところ。
 米倉は2列目での起用を見ると、飛び出すタイミングや攻守のバランスなどオフザボールでの動きに課題があり、能力的には田中の変わりは出来そうでも、実際には難しいのだろうなと感じます。
 うまい選手は増えましたけど体を張れる選手が少ないところが、今後の課題なのかなと思います。


ボランチ…健太郎、山口慶、勇人、兵働、佐藤祥、伊藤(移籍リスト入り)
 個人的には毎年言っていますが、ここが一番の補強ポイントかなと。
 良い選手はいるのだけれど、確固となる軸となってチームを引っ張り上げるような選手がいない。
 例えば攻撃でも守備でも飛び抜けた能力がある選手がいればいいのかもしれませんけど、パスはつなげても運動量がなかったりチャンスメイクとまではいかなかったり、守備でもカバーは出来ても高さがなかったり、バランスが取れても攻守に中途半端だったり…と、もう1つ物足りない選手が多いのかなと。
 やはりボランチはチームの大黒柱となるべき存在がいてほしいところですし、優秀なボランチがいるチームは結果を残している印象で、ジェフも阿部退団以降成績を落としているのは偶然ではないでしょう。
 外国人枠も1つ空いていますし、来季の昇格を考えるとなるとそれも含めて考えてほしいところではないかなと。
 イメージとしては大分時代のホベルトとか…?
 また、有望な若手ボランチがいない、育てられていない…というのも長年の問題で、そういった選手の補強も期待したいところです。
 本当に優秀な若手ボランチが補強できれば、外国人選手補強などは諦めて我慢して使い続けるというのもありかもしれませんね。
 まぁ、そういったボランチはどこも欲しがるでしょうし、口で言うほど簡単ではないのでしょうが。


SB…米倉、高橋(レンタル加入)、鈴木(レンタル加入)、大岩、キム、竹内、佐藤祥
 SBに関しては米倉、高橋次第というのが、すごく大きいですよね。
 2人が残ってくれて怪我などがなければ1年間計算できると思うのですが、移籍となれば最優先補強ポイントになると思います。
 もし米倉が移籍しても、高橋が残ってくれれば右に高橋、左に鈴木なども考えられると思うのですが、鈴木も鹿島復帰の可能性が言われていますしね。
 個人的には大岩は右SBならありだとも思うのですけど、それにしても人数が足りないように思いますし、高橋、米倉のどちらが抜けても確実に補強が必要になってくると思います。


CB…山口智、竹内、キム、大岩、栗山
 今季は山口智、竹内がスピード面で苦しみ、ドリブルでやられたり、裏を取られたりということが多かったと思います。
 キムも課題はあったとはいえ、スピードがある分裏への対応で貢献しており、ラインを押し上ることを考えると重要な存在だったと思います。
 若いキムや大岩のようなストッパーを活かすためにも、出来ればアジリティがあってカバーリングなどができ、DFラインを統率する役割を担うCBがいればなぁとは思うのですが、存在感のある山口智などもいるだけにそこを変える難しさというのもあるんかなぁとも思います。
 将来性も考えたいですが、ポジション柄経験も必要だと思うので、中堅の選手が補強できればベストなんでしょうけどね…。


GK…岡本、大久保、碓井
 櫛野が引退しても、大久保、碓井と実績のある選手が控えており、ここも2列目同様に層の厚いポジションです。
 このままいけば来期は3人体制になってしまうこともあってか、駒大GK野村政孝の補強も目指したようですが、名古屋入団が決まっています。
 それでも、3人に問題がなければ十分やっていけるでしょう。
 むしろGK補強を目指すチームが動いてこないか心配です。



 まとめると、米倉、高橋が退団となればそこの補強が第一。
 穴埋めを最優先するのは当然と言えば当然なのですが、層の薄いポジションでもありますからね。


 続いて、ボランチ、CBといった感じなのかなと。
 ただ、現状でもそれなりに選手はいるわけで、他チームで主軸となっているような選手の獲得は簡単ではないかもしれません。
 外国人選手の補強や、伸び代のある若手選手を使って育てていくというプランも考えなければいけないのかなと。


 しかし、CBとなるとそれも簡単ではないかもしれない…。
 外国人選手ではDFラインだととくに連携面で合わない可能性もあるし、キムのパートナーにさらに若い選手を補強するというのはリスクが高い…。
 やっぱりミリガン…(しつこい)。