6GPで6人のウィナーが誕生
GP代わりのヒーローが生まれている大混戦の今期のF1。
6GP目のモナコで、6人目のウィナーとなったは、レッドブルのマーク・ウェバーでした。
予選ではいきなりの大波乱。
フリー走行で好調のロータスは失速し、一番手タイムを出したのはまさかのミハエル・シューマッハーでした。
シューマッハーは前レースのスペインGPで後ろからブルーノ・セナに接触し、モナコでの5グリット降格ペナルティを受けていました。
本人はあの接触に関してブルーノへの怒りをあらわにしていましたが、実際に見ると明らかに本人のミスで。
今期はシーズン序盤、予選で好タイムを出していましたが、マシントラブルなどに泣かされなかなか結果が出せずに苦しんでいました。
走行しているうちにチームメイトのロズベルグに結果を出され、苦しい状況に。
そんな状況でのセナへの衝突でしたから、集中力が切れたのかな?と私も感じましたし、メディアは再びの引退を報じていたところでした。
そこでまさかの一番時計ですから、素晴らしい結果だったと思います。
しかし、抜けないモナコで5グリット降格は厳しく、決勝ではマシントラブルもあってリタイア。
残念ですが、次のレースでの結果期待したいところですね。
優勝はシューマッハーに次ぐ2番手タイムでポールポジションに立ったウェバー。
今期は接戦に次ぐ接戦で、このレースでもマシンが密集することが多かったですけど、やはりモナコは抜けないですね…。
2位にはロズベルグ、3位にはアロンソとなりました。
4位には予選Q3進出後、走らずに硬めのソフトタイヤスタートを選んだベッテル。
その他ドライバーがスーパーソフトスタートで、雨予想に悩まされてタイヤを引っ張り苦しんだという運にも味方され、4位という結果になりました。
結果的にはよかったですけど、ウェバーの優勝を考えると、この作戦はどうだったんでしょうね。
小林可夢偉は予選でタイムが伸びず、12番手タイム。
決勝ではスタートの蹴りだしはよかったのですが、第一コーナーでシューマッハーと接触したグロージャンにぶつかり、リタイアとなってしまいました。
表彰台で評価を上げていたグロージャンでしたけど、あのスタートでの動きはちょっと不安定なところがあった気がします。