ミリガン、メルボルン・ビクトリーに短期レンタル移籍か

 オーストラリアメディアによりますと、メルボルン・ビクトリーが守備の問題を解決するため、ジェフのマーク・ミリガン補強を目指していると報じられています。
 レンタルでの移籍となるそうで、すでにクラブ間の合意にも達しており、最終書類に契約するばかりといった状況となっているとのことで、火曜日の朝にはメルボルンの練習に合流できるとも書かれています。
 一時期はロシアのクラブチームへの移籍も噂されていたミリガンですが、今回の報道内容を見るとオーストラリア復帰で決まりと見ていいのでしょうか。



 メルボルンは06-07、08-09のリーグ王者でACLにも3度出場しているAリーグの強豪チームです。
 ミリガンはこちらもAリーグの強豪チームで09-10のリーグ優勝チーム、シドニーFC出身の選手です。
 東日本大震災により一時オーストラリアに帰国していた際も、シドニーFCの練習に参加していただけにちょっと意外なチームでもあるのかなとは思います。


 記事によるとミリガンはセントラルミッドフィルダーとしてプレーできるものの、シドニーのコーチはディフェンスラインでの起用もあり得ること話しているようです。
 このあたりがCBでのプレーにこだわりを見せていたという報道もあったミリガンにとって、メルボルンに決めた1つのポイントということになるのでしょうか。



 ただ、気になるのはレンタルの移籍期間で、報道によると3月25日までの短期間のレンタル移籍になると言われています。
 今期のAリーグのレギュラーシーズンは、3月末までの日程となっているようです。
 その後、上位6チームによるファイナルシリーズが行われ、トーナメント形式での対戦で最終順位が決まることになっているそうです。


 3月25日までということになれば、ミリガンはレギュラーシーズン終了までの契約を結ぶということになります。
 現在メルボルンは7位でこのままいければファイナルシリーズ出場権は得られない状況ですから、ミリガンはファイナルシリーズ出場のための補強ということになるでしょうし、チームの順位を上げられれば契約延長の可能性も出てくるということなのかもしれません。



 ジェフとしてはすっきりと完全移籍で移籍してくれれば移籍金の面でも助かりましたし、レンタル移籍となるにしてもこういった短期でのレンタルとなると、その後が気になってしまう部分がありますね。
 ただ、今回のミリガン放出はジェフ側の意向もあったのではないかとも思いますし、世界的に経済状況は良いとは言えない時期でもありますから、レンタル移籍で年俸分だけでも浮かせられると考えれば、ひとまずは移籍先が見つかってよかったのかもしれません。
 短期間でのレンタル移籍ということは、もしかしたらその後完全移籍に繋がる可能性もあるのかもしれませんし、まずはミリガンの母国での活躍に期待したいところですね。