ジェフの目指すサッカーは組織でプレーする攻撃サッカー

今シーズン、オーロイ選手という長身FWを武器に戦いがスタートした。204センチというオーロイ選手の身長は相手チームにとって脅威であり、衝撃的であった。勝つこと、そしてJ1に昇格することが最優先であったジェフにとって、その勝ち方は魅力的ですらあった。しかしそこに頼るがあまり、ジェフの目指しているサッカーを見失ってしまった。オーロイ選手がマークされ、主力選手がけがで戦線離脱すると徐々に勝てなくなり、勝てなくなることで自信を失ってしまった。そんなシーズンだった。
今シーズンの総括をしたなかで、ジェフの目指すサッカーとは、ボールをきちんと保持して、選手が動き、ボールが動き、個人に頼るのではなく、組織でプレーしていく攻撃的サッカーであるということが、再確認された。来シーズンの監督はそういうサッカーを目指し、そしてそういうサッカーを実現できる監督を選ぶ予定だ。(asahi.com

 ちょっと長めに引用しましたが、これがジェフのピッチ上に関する今期の反省と、来期以降目指していくサッカーのスタイルだということでであれば、基本的には納得できるのではないかと私は思います。 
 これまでのジェフは、こういった反省も今後の方向性も曖昧にされていたところがありましたし、まずはそこを明確にすることがスタートだと思いますしね。
 今回の記事は長年ジェフの広報などを担当してきた高橋薫氏の名前で書かれており、この文章がクラブとして考えられているものなのか…というところは気になるところではありますが。


 それと強化方針に関しては、島田社長が若手中心でという話をされていますし、そちらと合せたものが、基本的な大きな枠での方向性になるのかなと思っています。
 その方向に向かって、クラブ全体が一枚岩になって突き進んでいけるのかが、重要ということになってきますね。



 最終的に「強いチーム」、「魅力あるクラブ」を作っていきたいのはもちろんなんでしょうけど、ここ数年のジェフの場合、どうやって「強いチーム」を作るのか「魅力あるクラブ」にしていくかの方法論の部分が、後回しにされてきたというか吟味されてこなかった印象があります。
 大まかに言ってしまえば「強いチーム」、「魅力あるクラブ」を願うのはどこも同じなはずで、願うだけで叶うような簡単なものではないはずで。
 そこから先、どういったアイデアがクラブにあるのか、決まった方向性の中で一致団結して努力していけるのかが、違いとなって現れてくるはずではないかと思います。
 単純に「戦力は集めた」、「一芸のある選手は連れてきた」というだけでは、J2どころかサッカーを舐めているところがあるのではないかとすら感じてしまいます。


 明確な方向性を持って、希望を持てるクラブを作れるのであれば、すぐに結果はでなくても応援するに値するクラブになるのではないかと思います。
 それが今のジェフには、何よりも重要なのかなぁと感じています。
 このあたりの話が、明日の報告会でも絡んでくるのではないでしょうか。