勝ちに行くのなら、勝たねばならぬ

 我ながら何を当り前のことを…というか、どんな状況でも勝負事ですから「勝たねばならぬ」という気持ちは、当然必要だとは思っているわけですが。
 ただ、これまでの新体制の戦い方を見ると、かなり勝ちにこだわっているのかなという印象を受けます。
 ベテラン選手でも必要とあれば起用し、オーロイなど本来の戦術コンセプトには合わない選手であっても、目先の勝利のためには使っていく。
 その結果、チームの軸がぶれているような印象も受けますけど、それでも早期に結果を出すために一発のある選手に期待するといった感じなのかなと。


 分かりやすかったのが鳥栖戦のオーロイ・ゲッセルのスタメン起用から、45分での大島・村井への交代でしょう。
 前半はロングボールを多用してリスクを避け、相手が付かれたところで後半勝負…という戦法は、トーナメントなどで昔からよくある狙いの1つだと思います。
 それをするには適格な選手であるオーロイもいるし、ともかく勝つためには…という発想なのではないかと。
 「新体制の狙いがわからない」という意見も耳にしますけど、勝ちこだわった戦い方をしているけれど勝てていない、というのが実際のところではないでしょうか。
 その結果、「狙いがわからない」というのは、ある意味で当然なのかもしれませんが。



 …ならば新チームとしては、この方針を続けていく限り、とにもかくにも勝たなければなりません。
 心配なのが、コンディションとモチベーションではないかと思います。
 コンディションに関しては怪我人なども多いですけど、ベテラン選手の起用が多いせいか疲労の面も出てきてしまっているのかなとも思います。
 また、モチベーションに関してはJ1昇格がなくなったあたりから、気持ちが切れているようにも。
 選手も人間ですし仕方のない部分もあるとは思いますが、最後はホームですししっかりと頑張ってほしいですね。
 しかし、新コーチ陣のモチベーションコントロールの方は、上手くいっていないのでしょうか。
 そのあたりも含めて期待されていたのではないかと思うのですが…。
 コンセプトに関しても、そうですよね。
 ミラー監督とは違うものを期待されていたからこその、交代であったはずではないかと思うのですけど。



 とにもかくにもホーム最終戦。
 天皇杯はまだありますけど、フクアリでの試合は最後ですし、最後だけでも良い締めくくりを期待したいと思います。