三木谷会長、神戸の債権放棄

18日のJリーグ理事会で債務超過を指摘された神戸が、今オフにも“三木谷マネー”で負債を帳消しにすることが27日、分かった。債務超過団体にはJ2降格などの厳罰を科す「クラブライセンス制度」(13年度導入予定)に関するヒアリングが行われるタイミングで、オーナーの楽天三木谷浩史会長(46)が債権放棄を宣言する。(報知

 いろいろな意見はあるかもしれませんけど、「クラブライセンス制度」の話が出た時点で、十分に考えられたことですよね。
 それが神戸と三木谷会長なのか、他クラブの親会社からの対応なのかなどは別としても。
 それよりも神戸の17億7400万円の負債のうち、15億円を三木谷会長が貸し付けていたという方が驚きかもしれませんが…。


 債務超過を解消しなければ降格…しかし、数億円という額の債務超過額を通常の経営ではそう簡単には解消できない…となれば、こういった処置は当然考えられる策ではないかと思います。
 どうせ返ってくる見込みは少ない債権だったでしょうし、税金などもかかるはずで。



 しかし、今回の対策は債権放棄ということで、「クラブライセンス制度」に組み込まれる模様である「3年連続赤字クラブの降格」に関しては、別問題になるはずで。
 このあたりはJリーグ側も、資本面の問題はこういった形で親会社なども含めて行ってくることを想定した上で、「3年連続赤字クラブの降格」も盛り込んでいるところがあるのではないでしょうか。
 ようするに、短期的な経営面の安定と、長期的な資本面の改善を求める…と。


 理想を言えば、自力での債務超過が一番だったとは思いますが、これで一度資本面がある程度リセットされて、リスタート出来れば神戸にとって良いことなのかもしれませんね。
 ただし、収益を安定させられるかどうかが、非常に重要ですが。



 なお、これにより現在J1で債務超過が残されているクラブは、昨年のデータだと横浜FM、山形となります。
 J2まで見てみると、大分、京都、札幌、岐阜、草津、熊本、水戸…と増えてしまいますが、今のところJFLへの降格は無いのでJ2クラブへのペナルティはなしということなんでしょうか?
(しかし、大分は去年頑張って黒字に転換したんですよね。やればできるじゃん…というか、今までが相当ひどかったということになるはずですが前社長はこの前も変な方向で目立ってましたね。)
 もちろん債務超過だけでなく、3年間赤字まで計算すると、より多くのクラブが出てきそうな気もしますが。
 あと、ちょっと気になるのは、どのタイミングでの赤字を対象とするかですね。



 追記。
 J2降格かと思っていましたけど、報道の通りだとJFLに降格…ようするにJリーグ加盟のライセンスはく奪ということのようですね。
 そうなると、話はだいぶ違うか…。