天皇杯2回戦FC琉球戦を控えて

 昨日、天皇杯第1回戦FC琉球徳島ヴォルティス・セカンドの試合が行われ、3-1でFC琉球が勝利。
 これにより明日行われる2回戦でのジェフの対戦相手がFC琉球に決まりました。



 ジェフとしては、賢くこの試合を戦い抜きたいところじゃないかと思います。
 先週の岡山戦も、先制点を取れたのは良かったのですが、その後のジェフは失速。
 2点目を取れたから良かったものの、それまでの流れは先々週敗戦した岐阜戦にも近い状況だったように思います。


 プレスも効いていなかったし、中盤でのパスミスも多く…。
 その原因の1つに選手の疲労があったのではないでしょうか。



 そうなのであれば、ここで疲れの見える選手を休ませるのも1つの手かなと思います。
 特にボランチの選手達…勇人、山口、工藤あたりでしょうか(工藤は前節動けていた感じでしたけどね)。
 今期に入ってからこのポジションは、プレッシングの原動力になるだけでなく、パスワークの起点となり、全体のバランスもとらなければいけないと複数の大事なタスクを任されていたわけで、消耗も激しいのではないでしょうか。
 この気温の問題もありますしね。
 今年のジェフは選手層も厚いですし、そのあたりをうまく活用してほしいところではないかと思います。
 それと共に、選手のテストという意味においても明日の試合をうまく使ってほしいですね。



 ベストメンバーの問題に関しては、少なくとも今回は協会もあまり文句は言えないでしょう。
 日本代表の試合も前後に組まれている状況ですし、何より対戦相手のFC琉球は2日前に試合が行われて、中1日でJ2のクラブと試合という過酷な日程ですしね。
 しかも、昨日の試合は13時キックオフと、想像するだけでばててしまいそうな環境で…。
 さすがに日程を組んだ頃にはここまで猛暑が続くとは思っていなかったのかもしえませんが、それを差し引いても良い状況とは言えないはずです。


 こういった日程になったのも、参加クラブのコストをなるべく軽減しようという狙いがあるのではないでしょうか。
 FC琉球徳島ヴォルティス・セカンドの試合も千葉県の秋津で行われましたし、そのままフクアリに乗り込めば移動や宿泊などにかかる費用も少なくて済むということではないかと。
(追記。宇都宮徹壱氏は「W杯による過密日程と前回大会からJクラブが2回戦から出場していることによるしわ寄せ」と書かれています。)
 しかし、天皇杯の醍醐味が「JFL以下のチームがJリーグクラブに挑みかかる」というモノなのであれば、こういった状況はどうなのかな…と思います。
 あちら側が劣悪な状況で戦わざるを得ない状況では、せっかくの醍醐味も薄れてしまうんじゃないでしょうか。



 そんな問題もある上、ジェフはホームフクアリでの開催ですし、しっかりと相手を返り討たなければいけませんね。
 これに勝てばJ1との試合も行える可能性もあります。
 来季以降を考えるとJ1のチームを公式戦を行えるというのは、今のジェフにとって非常に貴重な経験なのではないでしょうか。
 練習試合ではJ1と戦える機会もありますが真剣勝負の場ではまた違った面が出てくると思いますし、来季のJ1での戦いに向けて貴重な準備の機会となるのではないでしょうか。


 ぜひJリーグのクラブとして、しっかり勝利してほしいと思います。