神戸TDへの謝罪とユースコーチと

 今さら言うな…というお叱りも受けるかもしれないけれど。


 神戸TDの今回の言動や、札幌戦後に行われたという一部有志のサポーター達との会談の内容を聞かせていただいても、納得しがたいところがあるように感じています。
 しかし、一方で下部組織…特にU-18やU-15のコーチングスタッフの強化に関しては、大きく成功したようです。
(恥ずかしながら下部組織のコーチ陣に対して自分はそこまでの知識を持っているわけではないので、断言はできませんが。)
 私は昨年オフの下部組織コーチングスタッフの大量解雇に規模縮小だとか何とかわめいていましたが、間違っていたのは私の方でしっかりとその時点で神戸TDはコーチ陣の強化を考えていたということになります。
 本当に申し訳ありませんでした。



 今回の騒動の問題に関しては、疑問を感じる部分もあります。
 しかし、神戸さんは育成部門の再建という方向でジェフというクラブを導いていこうと考えているかもしれませんし、少なくとも優秀なユースコーチ陣を集めたという点においてはクラブに貢献してくれているのではないでしょうか。
(ただ、それがすぐに結果となって表れるのか、優秀なコーチを集めたとしてもジェフという土地でうまく成功するのかどうか…に関しては、長い目で見なければいけないのではないかと私は思うのですが。)
 人への評価を下す際は1つの事項だけでなく総合的に見て判断すべきだと思いますし、そうなってくると今回の発言が不適切だとしても、それだけで早期に結論を下すのは賢明ではないように思います。
 これは神戸さんに関わらず…ですね。



 ただ、一方で今期のトップチームに関しては、現実問題として時間という問題もあるはずです。
 私は「“1年でJ1復帰”明言は反対」派でしたが、あれだけ強く約束をし、予算もかけてしまったということになると(今期の予算は例年並みを維持するという話でしたし)、それなりの成果物が必要になることだと思います。
 今期それなりの予算をかけて来季以降もJ2に留まる…ということになれば、来季以降現行の予算や戦力を保持できないという問題も出てくるでしょうし、スポンサーやサポーターへの期待というものあるわけですから(自らでそれを煽ってしまった部分があるわけで)。
 もし失敗したら、誰かしらクラブ首脳の責任問題にも発展するかもしれない(例えば誰かが退団することになれば、ユースの再建もまた一からのスタートになってしまうかもしれない)。
 そうやって考えていくと、どうしても今期でJ1に復帰しなければいけないでしょうし、そのためには様々な可能性も考えていかなければいけないのではないかと思います。


 言うまでもないことですが、一番はクラブに関わる1人1人が成長し、自らの手で改善されていくこと。
 そこに期待しつつ、いろいろな視点でクラブというモノを考えていかなければいけないのではないかと思います。