フェデラー「サッカーにこそビデオ判定が必要」

 W杯の誤審騒動もあって、サッカー界ではビデオ判定導入の是非が騒がれていますが、既にビデオ判定が導入されているテニス界からフェデラーサッカーこそビデオ判定が必要とコメントしたそうです。
 以前からテニスにおいてのビデオ判定は必要ないとの考えを主張していたフェデラーですが、「テニスでは1つのショットが認められなくとも試合には大きな影響を及ぼさないが、サッカーでは一つのゴールが認められなければチームの士気と作戦に影響する」と分析しています。


 うーん…確かにゴールシーンに関してなどは、そういえるでしょうね。
 けれども、他のプレーに関しては応用できるのか。
 例えば得点チャンスにもなりえた状況でオフサイドの笛を吹かれプレーを止めてしまった、けれどもビデオで見るとオフサイドではなかった…なんてシーンにはどう対処するのか。
 その位置からFKやPKを与える…というのも、ちょっと違う気がしますしね。


 テニスや野球のように1プレー1プレーが区切られているスポーツなら導入しやすいと思いますし、アメフトもプレーが切れることの多いスポーツですからその点においてやりやすいところがあったとは思うのですが、プレーの継続性が高いサッカーだとどうでしょう。
 言われているほど、簡単ではないような気もします。
 例えばイングランド対ドイツ戦のようなゴールラインを割ったかどうか、PKに関わるPA内でのファールやハンドになら使えるとは思いますけどね(しかし、そのあたりに関してはヨーロッパリーグでテストされている5人制審判でも、うまくやれば対応できるように思うのですが)。
 無制限でやるとキリがないでしょうし、テニスなどと同様に“チャレンジ”への回数制限は必要になってくるのではないかと思います。
 そのあたりも含めて、ビデオ判定を導入する場合はしっかりと様々なシチュエーションを考えた上で、決めなければいけないでしょうね。
 現在ビデオ判定が導入されている、あるいはビデオ判定導入が検討されているスポーツに関してのまとめは、Wikipediaでまとめられていますので、こちらもどうぞ。


 そんなことよりも、今はフェデラーの準々決勝敗退に驚きですが…(笑)
 ウィンブルドン準々決勝敗退は8年ぶりだそうです。
 その試合、見たかった…。