千葉大会リハーサル大会レポート

 5月29日、30日にかけて千葉大会リハーサル大会が開催されました。
 千葉大会の正式名称は「第10回全国障害者スポーツ大会 ゆめ半島千葉大会」。
 「国民体育大会」の後に行わる大会で、国体のパラリンピック身体障害者)とスペシャルオリンピックス知的障害者)といった位置づけになっています。



 今回のリハーサル大会では千葉県内から選手が参加。
 陸上競技千葉市)、バスケットボール(船橋市)、サッカー(市原市)など10を超える競技が開催されましたが、今回私は習志野市の水泳競技を見学してきました。

 場所は千葉県国際総合水泳場。
 千葉国体でも水泳(競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミング、水球)が開催され、2007年には北京五輪の前哨戦となった世界競泳2007が行われており、あの北島康介も泳いだ舞台です。
 新習志野駅から南口に出てすぐのところにあり、サッカーファンや県内の高校野球ファンにはおなじみの秋津公園の駅を挟んで反対側にある施設になります。



 会場はとても和気あいあいとした雰囲気で、受付の方も丁寧に対応していただき、気持ち良く会場に入ることが出来ました。
 観客席の半分が閉鎖され、多くのエリアが選手の控え席となる形。
 報道陣席もありましたが人数はまばらで、一般客はほとんどおらず、文字通りアットホームな環境でした。
 

 競技の方もレベル差はまちまちといった感じでしょうか。
 障害の区分番号によって組み分けされるのですが、素人が見ると驚くほど速い組もあれば、なんとか頑張って泳ぎきり、拍手を受けるようなシーンもありました。
 年齢も学生からお年寄りの方まで、様々な方が参加されていました。
 組によっては人数が、2,3人という場合も。
 このあたりは本番になれば、人数も集まることになりそうです。


 選手同士で、「〜さん、頑張ったね!」なんて声をかけあう場面にも立ち会うことがありました。
 障害を持っている方にとっては、スポーツをし、大会に出場できることだけで、多くの喜びを感じ取ることが出来るのかもしれませんね。




 ちょっとしたコネもあって、コンディショニングルームに入れてもらたのですが、裏では多くのスタッフが選手達をサポートしていました。
 大会スタッフはもちろん、水泳の審判団、マッサージ師や作業療法士、医学療法士などの医療スタッフ、雑務を行う地元の高校生などの姿もありました。
 手話を担当される方もいて、観客席には手話とホワイトボードで結果を伝える配慮もされていました。
 ほとんどの方がボランティアなのだそうで、月一で会議を行ったり、個々にスタッフ集めを行ったりと大会に向けて懸命に動いているそうです。
 多くの団体が連携する形で運営されて行くことになるのですが、今回のリハーサル大会が合同での初の顔合わせになったにも関わらず大きな問題もなく、ピリピリした雰囲気もなく。
 むしろ大会をサポートする楽しさを感じられるスタッフの方もいたそうです。
 そして、サポートと言えば、選手達の家族やコーチの方々。
 一般的な歩行介助などはもちろんのこと、視覚障害者のためにターンやタッチを行う合図など、多くの仕事をこなしていました。
(プールの外から棒で叩いて知らせるやつですね。タッピング棒というそうです。)
 
 
 そういった周りの手助けもあって、大会が実施されていく。
 障害者スポーツということでそれに合わせたスタッフもいたとは思うのですが、一般のスポーツ大会などでもそういった努力があるということを忘れてはいけませんね。



 千葉大会は10月23日〜24日の3日にかけて千葉県内で実施されます。
 なお、千葉国体は9月25日から10月5日の11日間。
 

 日数からもわかりますが、競技の数も大幅に少なく、1つ1つの競技規模も決して大きくはないようです。
 しかし、だからこそ、スポーツ本来の在り方などを肌で感じる、いい機会になるのかもしれません。
 千葉国体ともども、盛り上がっていってほしいと思います。



 なお、受付でリハーサル大会のプログラム冊子やチーバくんのシール等々をいただけました。
 やっぱり2次元のチーバくんは顔の正面より、横からの方が可愛いですね。
 正面だと千葉県かどうかもわからないし(笑)