東京V、経営権をJリーグで

 NHKニュースでも大きく報道されていましたが、経営難に陥っている東京Vが来月末にも資金がショートする可能性が出てきたそうです。
 Jリーグとは経営危機に陥った場合、経営権をリーグにうつす合意書を取りまとめていたため、現経営陣は退陣し、Jリーグ主導で経営を行う可能性が出来たそうです。
 朝のNHKニュースや上記の記事にも「他への売却」に関しては一切触れていなかったため、ここ最近名前の挙がってこなかった売却先候補ネクシィーズは撤退したのかと思ったのですが、こちらの記事などでは東京V社長が交渉は継続していることを発言しているようです。


 6月はW杯でJリーグがが中断されるため利益も出しにくく経営が一気に厳しくなる可能性もあるのかもしれませんね。 
 形としては一度Jリーグが経営を持って、リーグ監視の下、ネクシィーズが経営再建に参加するということでしょうか。
 当初は一部株式を売却というレベルの話だったわけで、ネクシィーズ側としてはこちらのほうが都合がいいのかもしれませんね。
 クラブとしてもJリーグが大元になればもし売却先に問題があっても潰れる可能性は低くなるかもしれませんし、かといってJリーグが継続的にクラブを経営していくわけにはいかないわけですから、自立するまでは面倒をみる…という形がベストなのかもしれませんね。



 しかし、現首脳を完全に撤退させるとしたら、経営の方はともかくサッカー的な視点に関しては大丈夫なのでしょうか?
 スポーツクラブの運営というのは単純なエンターテイメント産業というわけではなく、そのスポーツそのものを知らない限り成功は難しいと思います。
 外から来た企業で失敗するケースは前者である場合が多い気がするのですが、果たして…。


 Jリーグがしっかりとした人を送り込めるのならそれでもいいのかもしれませんけど、人にも限りがあるでしょうし、大分再建も監視していかなければならないわけですから、なかなか大変な状況にあるのかなと思います。