東京V、5月末に資金ショートか

 中日スポーツに東京V買収候補先のネクシィーズ社長のインタビューが掲載されています。
 社長によると「5月末までには資金ショートするので、4月末までに(最終結論を)明らかにする」、「ヴェルディ側が言う足りない資金と、実際に足りない資金にかなり、かい離がある。倍額くらい」と東京V内部の厳しい経営事情を語っています。
 


 マスコミにこんなこと言っていいのかい…という突っ込みはともかく。
 しかし、思ったのですが、もしかしたら東京Vとしては資金ショートをシーズン中に公表して、Jリーグに助け船を頼むのが一番いいんじゃないでしょうかね(笑)
 Jリーグとしてはシーズン中にクラブが潰れてしまうのはどうしても困る。
 試合が行われなくなり、対戦予定のチームは金銭的にも勝点などのサッカー的にも大きなダメージを負ってしまうわけで。


 そういった時のための公式試合安定開催基金ですね。
 そして、これが適応されることになれば、東京Vは簡単には潰れたりJリーグ以下に降格することもないんじゃないのかなと(笑)
 Jリーグとしては公式試合安定開催基金を返済してもらいたいはずですから、そのためにはJリーグに残ってもらわなければ困るでしょうし。
 これがもしシーズンオフだったら公式試合安定開催基金も出ないでしょうし、そのままクラブ消滅、あるいは地域リーグからなどの再スタートとなるかもしれませんが。



 もちろんその他の“まともなところ”から資金提供を受けられれば、それに越したことはないでしょうけど、世の中怖いですからねぇ(笑)
 このインタビューを読んでも、私ならちょっと信用できない。
 現在の東京Vの運営を見下していると感じる部分があります。
 もし例え現状が本当に酷い状況だとしても、それを公の場で口に出すべきなのかどうか。
(もちろん相手を催促する、世論を味方にするなんて意味合いもあるのかもしれませんが、単純に「自分は利益を顧みず伝統ある東京Vを助けるんですよ」という宣伝ともとれなくもない。)
 経営パートナーとなるはずの相手に対して(なにせ「株式51%以上欲しいというわけではない」と口では言っているわけですから)、買収すれば自分が主導していくんだと誇示しているようにも感じます。
 それに見合った資金を出せる相手なら仕方がないとも思うのですが、そこまでの意思があるわけではないようですし。

 
 そういった交渉相手しか出てこないというのが、現在の東京Vの…あるいはJリーグの実状なのかなぁとも思います。
 それくらいの社会的価値しかないということですね。
 地元の金融機関が手厚くサポートしてくれている大分などは、まだ恵まれている方なのかもしれませんね。
 どういった方向になるにせよ、よい結末になる事を期待しています…。