“オシム監督復帰論”に対する複雑な思い

岡田武史監督も「昔の遠藤はパスを出して立っているだけの選手だったが、前から守備に行き、スライディングタックルもする。前へ走ってシュートにも絡む。非常にアグレッシブさが出てきた」と評する。それもオシム前監督の影響が大だ。「オシムさんには僕のすべてを変えてもらった」と遠藤は言い切る。(スポナビ

 一昨日、オシム監督に関してちらっと話をしましたけど、一方でオシム監督への評価は変わっていません。
 遠藤もこのように言っているように、オシム監督は周囲の人間を大きく変化させる、あるいは良い方向に強く導く指導力があると思っています。
 そして、そういった指導力はピッチ上以外の見えにくい部分でも、選手や関係者に大きな影響を与えていたはずです。


 だからこそ、長いスパンで日本代表のオシム監督を評価したい部分がありましたし、総合力で向上したオシム監督率いる日本代表を南アフリカW杯で見たかった。
 けれども、今はやはり違うと思います。
 こんな状況で指揮をとってもチームが万全な状態でW杯に臨めるとは思えませんし(それで失敗すればまた批判の的になるのでしょうし)、体調に関しても心配な部分があるわけで、簡単に現時点でオシム監督の現場復帰を口にしたくはないという思いがあります。



 もちろんオシム信者の1人としては、夢としてオシム監督の現場復帰は期待したいですけれども、それもしっかりと内外の準備が整ってからでなければ、前向きには捉えられないなと思っています。
 さまざまな意味で、このタイミングでオシム監督の名前がちらほら上がっていることに関して、個人的には大きな疑問を感じています。