Jリーグ、2010年度の予算縮小

 先日、Jリーグが理事会を実施。
 その中で2010年度のJリーグ収支予算、2009年度の決算も行われ13年ぶりに赤字転落の見込みとなりました。
 赤字額は事業活動収支で約1億8000万円となります。


 Jリーグの公式サイトには内訳が開示されています。
 これだけだと今年の決算に関しては比較しようがないので、昨年の決算のデータを。


 事業収入面を見ると、08年度の決算見込みが127億6100万円、09年度の決算見込みが127億2600万円となっています。
 最終的に08年度の収入は128億4500万円だったそうなのですが、これは過去最高額だったようです。
 なお、09年度の予算は127億4100万円で、実際には1500万円下回ったことになります。


 一方、事業支出の面では予算が127億円だったところ、決算見込みでは129億円となっています。
 クラブへの配分金が約4億円増えていることが、赤字に大きく繋がったのではないでしょうか。
 


 とはいえ09年度に関しては、そこまで大きな問題は発生していないように思います(昨年の決算見込みの段階では赤字だったわけですし)。 
 それ以上に深刻だと感じるのが、来年度の予算規模縮小。
 放映権料が3億6600万円減少することを筆頭に協賛金なども微減。
 「その他」で3億円以上収入を増やすことを目標とし、今期の収入から6000万円減で考えているようですが、当てがあるのかどうか。


 また、リーグ運営経費支出などのコストを大幅に下げ(1億8600万円減)、全体の支出を減らすことで黒字化を目指すそうですが、実際にどこまでコストカットが可能なのかどうか。
 来季の決算が心配ですね。



 それと、今期は事業外で投資活動支出が6億5500万円も。
 これはたぶん大半が大分への融資なのでしょう。
 こちらはクラブに頑張ってもらうしかないですね。