清水がボスナー獲得に正式オファー


清水が来季J2に降格する千葉DFボスナー(29)の獲得に乗り出すことが分かった。26日、相手側に文書で正式オファーを送付。近日中にも交渉に入る。
今季途中までV争いを演じた清水だが、右ひざ前十字じん帯を損傷しているレギュラーDF青山が来季の前半戦出場はほぼ絶望的。「センターバックの補強が緊急の課題」とした長谷川監督が即戦力のオーストラリア代表獲りに動いた。(報知

清水が来季の新戦力として、外国人のセンターバック獲得に乗り出していることが分かった。9月に右ひざじん帯を損傷したDF青山の長期離脱を受けての補強で、1メートル91の大宮DFマト、同じく1メートル91でJ2落ちが決まった千葉のDFボスナーら長身選手をリストアップ。
関係者は「岩下や青山とポジションを争える選手」と条件を挙げ、近日中に正式なオファーを出す。(スポニチ
 高木もG大阪に移籍してしまいましたし、CBは清水の補強ポイントの1つなのでしょうね。
 マトは違いますけど、ボスナーはアジア枠でもあるし、日本にも慣れているし、チームがJ2に落ちて獲得しやすそうだし…といったところなんでしょうか。


 しかし、清水さんはしっかりと統率されたラインコントロールなどを含めた組織的なディフェンスをやりたいチームだと思うので、ボスナーはタイプ的にはあまり合わないと思うんですけどね…。
 ラインコントロールの意識が薄いというわけではないのでしょうが、どうしてもドリブラーが苦手に苦手意識があるのか深く守りたがるところがありますし。
 青山が負傷してしまってシーズン終盤に結果も出なくなって、大きくテコ入れしたいという考えもあるのかなぁとも考えますけど…。



 ただ、清水に行くかどうかは別にしても、ジェフからボスナーが出ていく可能性はありえるのではないかと思います。
 ジェフとしてはDFラインのコントロールにしても、単純な一対一の部分での守備力にしても、細かくつなぐビルドアップの部分にしても、もう1段レベルアップしなければいけない状況だと思います。
 江尻監督のパスサッカーを発展させるためにも1年でのJ1復帰を目指すにしても、DFラインの改革は必須条件でしょう。
 そういう意味で、CBの1人は伸び白を期待して福元に任せたいところですが、もう1人にはできれば新たな外国人選手か日本人でも有力選手がほしいところではないかと思います。
 江尻監督が就任してからボスナーのスタメン起用が減ったのも一時期は怪我の影響もあったのでしょうがそれなりに理由があると思いますし、FC東京戦で大輔がスタメンに起用されたのを考えても水面下では何らかの動きがあるのではないかと思います。
(引退を決めた大輔にスタメンを譲るだけなら福元が外されても良かったはずで、江尻監督の中では福元の方がボスナーより優先順位が高いのではないでしょうか。)



 まぁしかし、降格してしまって基本的にはクラブが選手を選べる状況ではない…とまでは行きませんが、選択肢は減ってしまったでしょうからね。
 J1とJ2のクラブなら交渉も前者の方が有利だろうし、予算の問題もあります。
 例えば主力選手が1人掛けたらそのポジションを埋めなければいけなくなるかもしれないし、そうなるとチームのレベルアップを目指すような補強にまでは手が出しにくいかもしれない。


 まずはクラブの将来・目標を考え、チーム全体の選手構成を考えながら、予算もにらみつつ、オフの動向を意思決定していかなければいけません。
 どう転ぶにしても、非常に重要で難しいオフシーズンになるでしょうね。