水野の獲得断念…はいいのだけれど

 報知によると、昼田さんは水野獲得のため渡英してまで交渉を行ったようですが、水野獲得には至らなかったようです。
 そもそも優先すべき補強ポイントはそこではないと思いますし、水野は移籍して年俸も高額になり複数年契約もまだ残っているはずで移籍費用は結構な額になるはずです。
 ですから、水野獲得が失敗に終わったこと自体は、大きな問題ではないと思います。
(まぁ、飛行機代と滞在費代は余計にかかってしまったでしょうけど。)



 問題は移籍マーケットが閉まる直前のこの大事な時に、水野獲得に力を注いでよかったのか…ということ。
 Jリーグの公式サイトで発表される28日付の追加登録選手を見ると、J2も含め多くのクラブが積極的に動いていたことがわかります。
 これを見てしまうともっと本気で補強に力を入れてほしかったなぁと、どうしても思ってしまうところがあります。


 確かに実際問題として、シーズン中の補強は難しい部分もあったと思います。
(けど、少なくとも水野を本気で獲得するつもりがあったなら、それなりのお金はあったはずですよね。)
 しかし、それでも水野に使う労力があるのであれば、最後まで国内での適正な選手の補強に力を回してほしかった…。
 補強が難しくとも、最後の1日までもがいてほしかったように思います。


 なぜ水野だったのか。
 能力的には高くともタイプの被る選手がジェフにいるわけで、そのような選手獲得に力を傾ける余裕は今のジェフにはないはずではないのか…と思うのですが。
 なんというか、人気取りのための動きだったのかなぁと勘ぐってしまいます。



 つい厳しいことを言ってしまいますが、実際にジェフの状況は厳しいわけです。
 その状況を作り上げてしまった責任の一端には、当然強化部もあるはずです。


 この夏の動向はそれを挽回するだけの動きを期待したのですが、ミラー体制の意向に沿った補強をした直後に、補強の結果も見ずミラー監督を解任し、江尻監督体制では補強を行えず(唯一菊池は江尻監督の意向だったのかもしれませんが)、最後は優先すべき補強ポイントではないだろう水野獲得に力を注ぐ…と。
 残念ながら、どうにもまたチグハグな動きをしていたように思います。


 報知の同記事では「来期以降の獲得に向けて…」というようなことも書かれていて、実際に初めから今後の獲得に向けてという意図もあった渡英だったのかもしれませんが、このまま行けばジェフは降格するわけです。
 降格すれば水野獲得どころの問題ではないでしょう。
 それだけは何としてでも、避けなければいけないはずなのですが…。