ストライカー獲得に反対な理由
こちらは、どう見てもやっつけで作った簡易版PERT。
「野菜炒め」を作るまでの過程をアバウトに作ってみました。
PERTというのは、スケジューリング手法の1つ。
戦争に使うミサイル開発のため…って、そのあたりはどうでもいいですね(笑)
いろいろな書き方をする人がいますけど、今回は非常にわかりやすくしています。
本当はタスクにかかる時間とかも記述しなければいけないんだけど、そのアタリも今回は省略ー。
で、これを強引に「サッカーでゴールを決めるまでのプロジェクト」に、当てはめてみましょう。
そうすると、工程(1)がビルドアップであったり、高い位置からのボール奪取であったり、サイドで人数をかけて数的優位を作ることだったりするとします。
そうなると、次に必要なのが質のいいラストパス。
そして、最後がシュートとなるはずです。
ようするに工程(1)→工程(2)が正常に進まなければ、工程(3)まではいかないでしょう…ということです。
現代サッカーはマラドーナの時代のように、工程(1)、(2)をぶっとばしてゴールにまでいたることはほとんどない。
一般社会の仕事と同じで、順序だててやっていかなければなかなかゴールという結果は生まれないのです。
もちろん時には「交通事故のようなゴール」もあるけれど、それは偶然であって必然じゃないわけで、基本的には狙って出来るものではない。
偶然だけでは、今の危機を脱出することは不可能でしょう。
で、今のジェフに足りないのは?と聞かれたら…まぁ、全部でしょうね(笑)
工程(1)、(2)だけでなく、もしかしたら工程(3)も足りていないかもしれない。
というか、(1)と(2)が満足に消化できない限り、(3)が足りているかどうかはわからないわけです。
そこまで工程が進んでいないんだから、当然ですよね。
新潟戦ではようやく工程(1)が解消されてチャンスもできていた時間帯もあるけれど、それでもやっぱりまだまだ。
決定機自体はさほど多くはありませんでした。
決定機を外したシーンといえば、谷澤のミドルがポストにあたってそれを工藤が外してしまった場面くらいではないでしょうか。
あと、序盤に根本から巻へグラウンダー気味のクロスと言うのがありましたね。
ただ、この試合では決定機が多かったですが、新潟の出来というのも考慮しないといけませんからね…。
じゃあ何で決定機が出来ないか?となるとうまく工程(1)が出来ていないか、工程(2)に問題があるかのどちらかでしょう。
だからまずはこの2つの工程をクリアすることが重要だと思います。
工程(3)までのタスクを消化しなければ、例え工程(3)にいい人材を投与しても、まったくの無駄になってしまう。
ということで、工程(1)、(2)の問題を解消するために、やはり今のジェフには中盤の選手が必要だと思います。
朴主永は確かにいい選手かもしれないけれど、やはり前線で活きる選手。
起用な選手だとは思うけど、ビルドアップやラストパスの部分で活きる技術をもっているわけではなく、フィニッシュに…ようするに工程(3)に優れている選手だと思います。
朴主永をビルドアップやラストパスの部分で使うつもりであれば、「他の選手でいいんじゃないの?」と私は思います。
まぁ、ただし工程(1)、(2)よりは工程(3)を補強するほうが、即効性はあるのかもしれません。
上位工程で失敗すれば(あるいは上手くいかなければ)、当然下位の工程にも影響を及ぼしてしまう…。
逆に、下位工程での失敗は上位工程に影響を与えにくい。
野菜炒めで言えば工程(1)で牛肉を豚肉に変えたら、もっと長い時間炒めければいけないから工程(2)も変わってしまうし、見た目も変わるから工程(3)にも影響が出る。
けど、工程(3)の盛り付けの仕方だけ変えたとしても、工程(1)、(2)には影響はないってことです(笑)
まぁとはいえ、盛り付けだけ上手くても素晴らしい料理なんて出来るわけがないんですけどね…。
もしかしたら強化部は工程(3)はダメでも取り替えが効く…と考えているのかもしれませんね。
でも、現実問題としてこの補強に失敗すれば、「取り替え」なんかしている時間なんてないんですけど(笑)
それと、実際に朴主永となったら経験が少ないっていうのも心配ですよね。
代表での経験があるとはいえ、現在23歳でプロ入りしてからFCソウル一筋。
そんな選手がJリーグで降格の危機に陥っているチームに、すんなり入っていけるんでしょうか。
まぁ、実際に朴主永を獲得するしないに限らず、FW獲得はやっぱり不安の方が私は大きいです。
(なおFCソウル側はスポニチの報道を否定している。)
他に獲得できる選手がいないというのならそれもあり…と考えていいものなのなんでしょうか。
でも、こういうのってそういう問題ではない気がするのですが。