北京五輪のメイン開場が初公開
北京五輪のメイン会場となる北京国家体育場、通称「鳥の巣」の内部公開が行われたんだとか。
ここでサッカーの決勝戦などの行われるそうです。
北京五輪メーン会場の国家体育場（通称・鳥の巣）の内部が十六日、報道陣に初めて公開された。
九万一千人収容の観客席の大半は、中国で幸福を象徴する紅色で染められていた。
総工費は三十五億元（約五百十億円）。「鳥の巣」のように鉄骨が縦横に交錯する斬新な外観に対し、内部は楕円（だえん）形の観客席がグラウンドを囲う一般的な設計だ。
（東京新聞）
しかし、記事の後半に書かれているようには、全てがうまくいっているわけではなくて、完成は予定の4ヶ月遅れ内部公開は1年の遅れとなっているんだそうです。
開会直前まで工事が続いたアテネ大会と違い、各種目の会場はほぼ完成。チベット問題で世界から批判の目を向けられている中国だが、建設面では「優等生」ぶりを見せた。
また、
5000万元…日本円にして約7億5000万円ほどの金額がかかるそうで、W杯後にスタジアムの維持費で苦労した日本の経緯などを見ると、これから苦労するかもしれませんね。
凝ったデザインが災いし、鉄骨を鳥の巣のようにくみ上げた構造は、定期的なメンテナンスをしなければ腐食する恐れがあるとされ、維持費に年間5,000万元かかるという。
（Wikipedia）
まぁ、でも国が何とかするんでしょう。
しかし、このあたりは仕方ないにしても、気になるのがその次の文章。
事故で5人もの人が亡くなってします。
また、これまでに少なくとも5人が建築作業中の事故で死亡している。
人が死んでいるのに「建設面では優等生」ってそりゃあいくらなんでもないでしょ…。
しかもしかも。
遺族にお金を渡して隠蔽工作までして、それをイギリス紙にすっぱ抜かれちゃっているというありさま。
北京五輪のメインスタジアム、北京国家体育場（Beijing National Stadium）の建設現場で、少なくとも10人の作業員が事故死していた事実を当局が隠ぺいしていたとの報道について、中国当局は22日、この件に関し調査を行うと発表した。
（中略）
サンデー・タイムズ紙は、複数の目撃証言を引用するとともに、当局は事故で死亡した労働者の遺族に対し異例の高額補償金を支払い、口止め工作を行ったとしている。
中国の労働安全に関する統計によると、中国国内では炭鉱や工場、建設現場で毎年数万人が死亡しているという、驚くべき状況だという。一方、当局側は、数十か所に上る五輪関連施設の建設現場で死者が出ているという事実は、これまで認めていない。
（Wikipedia）
その後「隠蔽したわけではない」という発表をしているわけだけど、この報道を受けての発表としかタイミング的には考えられないわけで…。
かん口令はしいたけど、隠蔽したわけじゃないって事ですか、ソウデスカ…。
北京市安全生産監督管理局の丁鎮寛副局長は28日、北京五輪関連施設で、過去3年間に6人の作業員が作業中の事故で死亡していることを明らかにした。
今月20日付の英紙サンデー・タイムズ（電子版）が、昨年末、北京五輪メーン会場の国家体育場（愛称・鳥の巣）の鉄骨の頂上付近から墜落するなどして10人が死亡したと報道。作業員には箝口（かんこう）令がしかれ、ある犠牲者の遺族には20万元（約295万円）が支払われたとしていた。2000年シドニー五輪のメーン会場建設現場では1人が死亡、04年アテネ五輪では5人が事故死したという。
28日に行われた記者会見で丁副局長は「10人死んだということはない」と報道を否定したが、2006年に1人、07年に1人が死亡、1人が重傷、3人が軽傷を負ったことを明らかにした。
（産経）
このあたりも、ついつい怪しんでしまいますね。
さらに記者会見終了後、過去3年間に、国家体育場以外の五輪関連施設でさらに4人が死亡していることを認めた。しかし、事故の詳細は明らかにせず、それ以前の死者については不明。
なんだかこういったニュースを含めて考えると、やっぱり中国での五輪は少し早かったのではないかなんて思ってしまいますね。
もっとも「中国は金になるから」といった考えで欧米諸国が甘やかしてきた帰来もあるような気もしますし、なるべくしてなった現象なのでしょうか。
まぁ、個人的に良くしてもらった中国人の方も何人かいるし、あんまり中国に文句は言いたくないんですけどね（笑）
中国の方は個々の性格とかはすごくよくて真面目な方も多いんだけど、社会主義もあってか非常に上下関係（というか主従関係？）が激しいんですよね。
あと、ついうっかり台湾の話しをしてしまったとき、相手の目の色が変わっていました…（ブルブル）。
ところで、ダルフール紛争を日本のマスコミが報じないのは何で何で？
