練習から読み解く岡田ジャパンの方向性

　西部さんが日本代表の練習のレポートを書かれていますので、メモがてら取り上げてみました。
　けど、特に目新しいところはないですね。
　新しいメニューがあったわけでもないようだし、J's GOALのレポートでやりたいことはだいたいわかっていましたし。

　しかし、そんな中でビルドアップの部分だけはちょっと気になりました。

岡田監督からの指示は、横、横、縦とくさびを入れるのではなく、中間地点に縦を入れ、例えば、横、縦、横、縦というくさびの入れ方をするようにといったもの。練習（1）と（2）でやったように、狭いエリアで単純に横へ回しながら縦を狙ってもコースを消されてしまう。むしろ中間点で縦へ入れることで（パスをしたDFが前へ出る）、組み立ての変化とスペースが生まれ、くさびへのコースを作ることができる。

　横パスばかりで前に出せなくて苦しむ…というのはオシム監督だけでなく、ジーコ監督時代の日本代表やアテネ五輪代表でも見受けられたわけですが、その対応策として後ろでパスを繋いでいる時に一度前方にパスを出す練習をしたそうです。
　これがどこまで効果的に機能するかは実際に試合をしなければわからないところではありますが、興味深いポイントだと思います。