U-20ワールドカップ U-20日本代表 - U-20チェコ代表

 なんともまぁ、もったいない試合になってしまいましたね…。


 後半2分に森島が追加点を奪うまでの日本はいい内容だったのですが、2点取れたことで逆にチーム全体が引き気味になってしまいました。
 それまでは相手のフィジカルに苦しみながらも日本ペースで短くパスを繋げていたのに、2得点後は相手のサッカーに合わせるかのように日本もロングボールが多くなってしまいました。
 日本の2失点はどちらもPKだったのですが、あの展開では失点するのも致し方なしだったと思います。


 まぁ、それと、4得点が動いたうち3得点もがPKによるものだったったという事実とは、また別問題だと思いますけどね。
 世界大会ともなれば、色んな審判がいるということですよね。











 自他共に認める「波のあるチーム」だったU-20日本代表。
 しかし、その課題は今大会ではほとんど見られなかったと思います。



 けれど、新たな課題である「勝ち切れないこと」に関しては、難しい問題なのだなと感じる試合になってしまいました。
 これを「今回は経験不足。だからいい経験だった」と単純にまとめるのは楽ですけど、この問題を克服するのは現実的に考えれば簡単ではないと思います。








 日本フル代表もそうですけど、得点力不足と共に試合巧者になることは世界のどのチームも苦しんでいる問題だと思います。
 そして、オシム監督も苦言を呈していたように、Jリーグのクラブでも先制しておいて逆転される展開は良くあることです。






 多分、Jリーグのレベルから解決していかないと、日本代表もユース代表も進歩しないのではないかと思います。
 メンタルを育てるのなら、底辺から。
 代表に関しての底辺とは、やはりJリーグだと思うのです。




 日本のファンはもう少し、代表の問題を身近に考えるべきではないでしょうか。
 代表ばかりが駄目だというけれど、果たしてJリーグはどうなのか。
 代表はいわば、Jリーグの集合体。
 Jリーグレベルで出来ないことを代表だけに望むのは、ないものねだりに近いんじゃないかと思うのです。