見所の少なかったモナコGP

 中田英寿を久々に見ました。
 ヒデが写ったシーンが、今ウィークエンドの一番の盛り上がりどころだったりして(笑)


 それだけレースの方は、つまらない、実にモナコらしい内容になってしまいましたとさ…。





 佐藤琢磨は予選でチームのミスにより3回目を走行できず、第一ラウンドでノックアウト。
 これで全てが決まってしまいました。
 グラハム・テーラーは予選後「我々はまだ若いチームであり、常に学ぶ必要があるということ」と言い訳していましたけれど、若かろうがそうでなかろうがモナコで予選を失敗することがどういうことか、それくらいの理解できるはず。反省して欲しいと思います。
 もちろん、予選を無事に走れたからといって、上位に食い込めていたかはわかりません。
 昨年のホンダのマシンがベースになっているSA07は空力的に課題が残っており、こういったレイアウトのサーキットは苦手なようです。
 けれど、だからといって、チャンスを自らの手で潰してしまったことには変わりがありません。
 せっかくスペインGPでポイント獲得。この勢いを維持したかったはずでしたが…。






 上位争いでは、予想以上にマクラーレンがいい。
 スーパーアグリとは違って、エアロ面に強いマクラーレンが本領を発揮したということなのかもしれません。
 また、ドライバー2人も非常に力強かった。
 ドライバーのリザルトへの影響力が低いといわれて久しいF1ですが、この2人を見るとチームを引っ張っていくのはやっぱりドライバーなんだなと思います。
 そういう意味でシューマッハーはやっぱりすごかったし、琢磨もリーダーシップを発揮しているし、トヨタやホンダは「ドライバーだけはいい」なんて言われているけど、4人とも地味(=勢いがなく)でチームを引っ張っていくような姿勢は全く感じられず、ただ黙々と走っているように見えてしまいます。


 ライバルとなるはずのフェラーリはライコネンが予選でウォールにヒットしてしまうし、マッサはレースでコンサバだったしと、ドライバーだけを見てもボロボロ。
 マシンの出来もいまいちで、マクラーレンに完敗してしまいました。



 ここまで両チームの差が付いてしまうとは、予想外でした。
 フェラーリ陣営はかなりショックを受けているのではないでしょうか。
 このショックをどう受け止めるのか。


 ショックを受けてそのまま勢いを失うのか、それとも反骨精神で立て直すことが出来るのか。
 レースはマクラーレンの圧勝でしたが、むしろ気になったのはフェラーリの出来の悪さでした。