<a href=http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/column/200705/at00013289.html target=new>犬の生活「“部分的撤退”は考慮すべき」</a>
順位ほど内容は悪くない。確かにそのとおりなのですが、実はそれが一番危ないと僕は思っているわけです。なぜかというと、これまで降格したチームもそんなに見た目が悪いところばかりではないんですね。
結果が出ない。
けれど、内容は悪くない。
内容が悪くないから、大幅な改革は出来ない。
そのうちに、自信も失い、雰囲気も悪くなり…。
なるほど。まさに、降格スパイラルということでしょうか(笑)
サッカーは難しい…。
千葉は足元から足元へとパスをつなぐが、攻守の切り替えが遅く、これはつながせられているだけ。動きの質、量、パスの精度、キープ力、どれも足らず、遅攻で崩せる気配が全く感じられない。
この問題が幾度となく続いています。
イビチャ・オシム監督の頃からポストプレーがジェフの攻撃のスタートになっているため、前の選手の多くが足元で貰いに来ることから始めようとしています。
しかし、本来は足元に貰う選手と裏に抜ける動きをする選手、両方がいて初めて成り立つもの。
「必ずジェフはポストを当てて来るんだ」ということが、相手にも読まれてしまっているし、もっと自分達で工夫していかないと…。
アマル監督は「続けるだけ」と言っているから、大幅な戦術変更などは考えていないようだ。自分たちのスタイルを信じて危機を乗り切る、これが一番いい。千葉のようなクラブにとって継続性はとても重要で、ここでなりふり構わずカウンターに徹した戦法で降格を阻止しても来季への展望は見えてこない。
けれども、やはり降格だけは避けたい。降格するとクラブ運営も含めて、大変な負担を背負い込むことになる。スタイルうんぬんなどと、言ってられる場合ではなくなる。
引用が長くなって申し訳ないのですが、続けます。
当面は、すぐ飛躍的にパフォーマンスが上がるとは考えにくい。完全な路線変更でないが“部分的撤退”は考慮すべきだと思う。守備を強化し、切り替えのスピードとカウンターを重視、攻撃は切り札の水野を生かし切る。現状で「千葉は攻撃に人数をかけてくる」ことを相手に利用されている。手の内を読まれているのだから、その裏をかけばいいのではないか。
あくまでも方向性は維持しながら、もっと守備的にしてカウンターを目差す…。
しかし、これはチームにとっては後退を意味します。
けれど、今年はジェフにとってベースを作り直す年。
メンバーが大幅に変わり、アマル監督もシーズン前から指揮を取るという意味では、1年目の年になります。
そういった点を考えれば、「もう少し守備を重視してカウンターを狙う」というのは、シンプルでわかりやすい戦術だと思います。
イビチャ・オシム監督が就任した当初も守備的とは言えないかったものの、攻撃はカウンターサッカーでした。
前線にターゲットがいて、ロングボールを放り込み、こぼれ球を2列目が積極果敢に狙いにいくサッカー。
その原点に戻ろうということですね。
広島のサッカーを見て、とても懐かしい感じでした。
あそこまで守備的ではなかったと思うし、ロングボール一発でDFの裏を突くのではなく、ターゲットに当てて2列目の追い越すサッカーではありましたが、オシム監督就任当初のジェフに非常に良く似たサッカーをしていたと思います。
「より守備的に、よりカウンターを狙うサッカーを目差す」ということは、今の広島に近いサッカーをするということになるんではないかと思います。
それならば、もしかしたらこの広島2連戦は、ジェフにとって原点を振り返るいいチャンスになるのかもしれません。