Honda、フェラーリの元テクニカルディレクターと接触

 ホンダがガーデニング休暇中のロス・ブラウン獲得を狙っているとのこと。
 ただ、この噂はロス・ブラウンが休暇する以前から言われていたことで、なぜこのタイミングで?と不思議に思っていました。
 でも、どうやら内部事情も見えてきたようです。


 どうも、ロス・ブラウンと交渉しているのはニック・フライだそうです。チームとしてではなく、個人的に交渉中とのこと。
 F1界で、しかも大企業であるホンダのチーム内で、一個人が単独でこんな大物と交渉するなんて普通ありえません。
 ロス・ブラウンが1人入っただけでも、人事に大きな影響を与えるからです。ロス・ブラウンが加入すれば当然その部下達も少なからず加入することになるでしょう。そして、スタッフが増えればチームを去るスタッフもでてくるはずです。


 テクニカルディレクターだったジェフ・ウイリスがチームを離れて、中本TDが現場を引き継いだことでホンダは一時的に調子を取り戻しました。その間、やたらとイギリス人スタッフ(というかニック・フライ)は静かだったように思います。
 しかし、今期中本TDのチームが作り出したマシンは失敗作。
 ニック・フライとしては、ビックチャンスが訪れたと思ったのかもしれません。
 中本TDに今期の失敗を押し付け、ビックネームであるロス・ブラウンを獲得し、チームが再び軌道に乗ればニック・フライは大いに名前を売ることが出来ます。
 しかも、これ以上ホンダチームの成績が悪くなることなどは考えられません!



 ニック・フライはプロドライブへの移籍が噂されています。この一連の騒動で失敗しても、行く当てはあるということです。
 しかし、プロドライブに移籍してもデビット・リチャーズの部下として働くことになるだろうから、チームの全権を獲得するのはほぼ不可能でしょう。
 ホンダで全権を獲得しつつチームとしての結果も残すことが、ニック・フライの一番の野望なのかもしれません。





 …で、こういったチーム内のイギリス人対日本人が嫌なので、今のホンダは好きじゃないんです(笑)
 スーパーアグリにも多少はありますけどここまで露骨じゃないし、イギリス人スタッフにしてもホンダスタッフに頼らなければチームが上手く回らないのはわかっているでしょうし。
 何よりマシン開発に栃木研究所が関わっているっていうんだから、期待したくなってしまいます。
 スーパーアグリならオールジャパン製のマシンも夢じゃない。それは、ホンダとトヨタには不可能な話しです。