俊輔、オシム流3日で理解

 俊輔がオシム監督のサッカーを3日で理解したというので、敢えて釣られてみましょう(笑)


「ボールが動けば、自然と人も走る。監督はサイドチェンジが好き。逆に、混んでいるところに突っ込んでいくのは好きじゃない。」

 「突っ込む」の捉え方にもよるんですけど、フリーランニングであえて敵DFが固まっているところにいって、ボールホルダーに余裕を持たせるプレーは大好きですよ。
 もちろん、そのフリーランニングは囮ですのでボールには直接絡めません。
 言わば“完全なオフ・ザ・ボール”のプレーとなります。
 俊輔がそういったプレーを出来るのか…いや、とういか指示があったらするのか。
 まぁ、出来なければオシム監督にとっては不要な選手になってしまうでしょうけど…。



「(自陣ゴールから見たグラウンドの)2/3まではタッチ数を減らして、簡単にボールを動かせということ」。かつて同監督が千葉の選手に3年半かけて指導してきたことを、初合流からペルー戦までの3日間でほぼ理解した。
(中略)
「(同グラウンドの)残りの1/3からは、自分の能力やサッカーを出していくことが必要。個人技も出していかないと」と、同監督の理想の最終形もイメージできた。

 上のコメントもそうですけど、現代サッカーではごく当たり前なことを言っていますよね。
 その当たり前なコメントだけで「オシム監督のサッカーを理解した」といわれてもね…。


 選手を追い越すプレー、その後の守備の連動、マンマーク+リベロシステム、運動量とプレー全体のスピード向上、ポジションのボーダーレス化…。
 今ぱっと浮かんだだけでもこれだけの特徴があるはずなのに、これらを一言も言わずに「現代サッカーの基礎知識」みたいなコメントだけでこういった記事になってしまうのは、やっぱりマスコミが悪いんですかね。