『J観客動員作戦 新スタジアムと「巻」効果』

 asahi.comで、Jリーグの観客動員数についてのコラムが掲載されており、今回はジェフが取り上げられています。
 ジェフの昨シーズンの観客動員数は一昨年に比べ4割も増加しており、J1観客動員数再開も脱出しました。
 このコラムでは、その理由を分析しています。


要因の一つはスタジアム効果だ。05年10月から新しいホームスタジアムとした千葉市内のフクダ電子アリーナは、サッカー専用。選手の声も聞こえる臨場感はたまらない。JR蘇我駅から徒歩8分とアクセスもいい。
 フクアリ効果は、多分にあるでしょうね。便がいいだけでなく、何よりも見やすい。
 「家からの移動時間は臨海とさほど変わらない」って言う意見もあったけど、顧客によっては乗り換えの問題や歩く距離なんかを気にする人もたくさんいるでしょうし、やっぱり差は大きいと思います。



クラブのデータによると、昨年のファンクラブ会員で市原市在住者は16%だったが、実際の来場者では27%を占めた。
 意外なデータですけど、いいことですね。



もう一つは、ワールドカップ(W杯)日本代表に“サプライズ”で選ばれたFW巻の効果。昨年のJリーグスタジアム観戦者調査によれば、観戦動機の中で、千葉は「好きな選手の応援に」という層がJ1、J2を通じ最多だった。「さらにオシム監督が日本代表監督に就き、MF羽生、佐藤勇、山岸らが代表入り。知られていなかった選手見たさに来た人が多かった」
 これは逆にどれだけ効果があったのかなと。
 効果があったにしても、人気のある選手が抜ければ今年はファンが減る可能性だってありますし、経営の視点で見るとあまりいい例ではないような気もします。
 代表に呼ばれても巻なんかは、バシバシマスコミに叩かれてますしねぇ(笑)


 当たり前ですけどポイントは選手目当てでも一度来てもらった人に、今度はチームに魅力を感じて貰って、もう一度来てもらうことですね。
 そこの努力が重要です。





 ただ、真面目に考えると、ここからの動員数増加は簡単ではないかもしれませんね。


 サポコミでもクラブ側が話していたけれど、フクアリはキャパシティが決して大きいスタジアムではないので、ビックカード既に満員になっています。
 後は平日開催の試合と人気のないカードで、どう集客を伸ばすかという話になってくるわけですが、現実問題としてなかなかな難しいでしょう。
 もちろん、それでも努力は怠らず、1人でも多くの人を集めなければいけないわけですが。


 
 今後のクラブ経営で重要なのは、いかに小さくても多くのスポンサーを集めるかと、コストを削減していくかではないかと思います。



 結局、今後は千葉市へのアプローチというのがとても重要になってくるということでしょう。


集客を左右したのは、こうした流動要素が大きかった。「新しい要素がない今年が大変。人口93万の千葉市への浸透が必要」と来栖部長はむしろ気を引き締めている。
 平日開催で今以上に人を集めるためには、地元のサッカー熱、ジェフ熱を高めることが必要不可欠になってくると思うし、小さいスポンサーを集めるためにも、千葉市内での知名度を上げることが有効だと思います。
 まだまだ、千葉駅や蘇我駅周辺を見ても、あまりサッカー熱を感じることは少ないですしね。