下村の移籍金について考察

 各紙、かなりのばらつきがありますね。
 高い金額ならばともかく、下村の移籍金はJリーグでは中堅クラス。なのにこうも差があるのはなんか不思議な感じです。



千葉が27日、C大阪からMF下村東美(26)を完全移籍で獲得した。移籍金は1億2000万円(推定)で、複数年契約を結ぶ予定。(ニッカン)



千葉は27日、C大阪MF下村東美(26)の獲得を発表した。年俸1700万円の1年契約。C大阪と結んでいた複数年契約解除に伴う違約金は1億6000万円(金額はいずれも推定)。(報知)



契約解除に伴い発生する違約金として3億円を千葉に要求した。交渉は難航したが、下村の意志が固いことから最後は両クラブが歩み寄り、千葉が違約金2億円を支払うことで合意。28日のトルコ合宿出発前日にようやく決着した。(スポニチ)


 うん。明らかにおかしくないか、スポニチ。
 下村の昨期年俸はスポニチの選手名鑑でも1600万円程度。報知予測による今期の年俸1700万円とも近いし、だいたいこれくらいなんだろうと思われます。
 しかし、セレッソが要求したという移籍金は3億円。
 仮にスポニチの昨年の推定年俸と報知の推定年俸があっていたとして、セレッソが3億円を要求したとなると、Jリーグの移籍ルールではこうなるはずです。
(下村はセレッソと複数年契約を結んでいたという情報なので、規定上は移籍金の上限は決まっていません。しかし、選手が複数年契約を結んでいる場合でも、移籍係数での算出方法で移籍金の目安を決めると言われています。)


 『1600万(昨期推定年俸)+1700万(今期ジェフが出した推定年俸)+セレッソが出した年俸』÷3×移籍係数6=3億円
 ということで単純に逆算すると、セレッソ年俸1億1700万円を下村に提示したことになります(笑)


 ちなみに、スポニチによるとジェフがセレッソに支払ったと言い張っている移籍金2億円でも、セレッソの提示した年俸は6700万円(実際の4倍)。
 報知の移籍金1億6000万円だと、年俸4700万円
 ニッカンの移籍金1億2000万円だと、年俸2700万円となります。





 もちろん、少しずつのずれはあるだろうし複数年契約ということもあるにしても、それでもセレッソが移籍金3億円を要求したというのはさすがにおかしいんじゃないでしょうか。
 まぁ、数字はあくまで目安ですけど、たぶん1億5000万円前後で決まったんじゃないかと思います。
 まさかスポニチのジェフ番の記者は、Jリーグの移籍に関するルールすら理解していないとかじゃないですよね?