八千代高校、全国大会へ!

 今年は、トゥーリオの母校として有名な渋谷幕張高校と、羽生の母校にあたる八千代高校との対戦となりました。
 トゥーリオの千葉県決勝での直接FKは、今でも語り草になっています。


 渋幕では、ジョズエ鳥栖入団が内定)が懐かしいですね。
 ジェフの練習に何度も参加していたのだけれど、昨年のジェフの最後の練習日に、私の目の前で負傷。
 それ以来、ジェフの練習には参加していなかったので心配してたんですけど、準決勝では出場していたようです。
 しかし、決勝戦は累積警告のため欠場。見たかっただけに、残念です。


 磐田への加入が決まっている八千代FW山崎は、スピードだけでなくドリブルタッチが柔らかくキレのある選手。
 伝統的に強固な渋幕ディフェンス陣相手でも、前を向けば余裕で1人、2人をかわせるポテンシャルがあります。
 最近の磐田スカウトが、好きそうな選手ですね。
 課題は、最後の精度と判断力でしょうか。


 そして、ジェフに内定している米倉について。
 まず驚いたのは、思ったより体が大きいこと。
 羽生の後輩でトップ下だというから、つい無条件でちびっ子アタッカーだと思い込んでいたのだけど、全然そんなことはありませんでした(笑)
 パスセンスが非凡で、懐の深いドリブルを持ち、フィジカルも強い。
 素材としては、とても面白そうな選手です。ボランチなんかも、出来そうな感じがしますね。
 ちなみに、八千代のキャプテンだそうです。








 さて試合。共に4-4-2の布陣だったため、随所に一対一が見れて、選手個々の能力に注目していた私にとっては、わかりやすい展開でした。
 序盤は八千代の方が、猛攻を仕掛けます。
 中盤で短いパスを繋げ、最後はエースFW山崎にあわせようというサッカー。
 両サイドを広く使ったパスサッカーが機能し、キックオフ直後から何度もチャンスを作ります。


 しかし、渋幕も最後でやられない。
 選手達の最後まで諦めない、粘り強いディフェンスは、この高校のすばらしい伝統だと思います。
 そして、渋幕は前半17分。八千代の高く保ったDFラインの裏を突くパスが、スピードあるFWに通りチャンスを作ります。
 これをきっかけに、八千代のDFラインは下がってしまい、中盤が間延びしてパスを繋ぎにくくなってしまいます。
 ここからは、一進一退の攻防が続きます(それでも、このテクニックで勝る八千代が若干優勢か)。




 後半開始直後も、展開は同じ。
 積極的にパスサッカーをしようとする八千代に、カウンターで受けて立とうとする渋幕。
 しかし、徐々に両チームとも疲れが見え、運動量が落ちてきます。


 そして後半15分。ここまで渋幕の厳しいプレスに苦しんでいた八千代の中盤でしたが、ポン、ポンとパスを繋いで中央にタメを作り、右サイドのMF内田がフリーでボールを持つ形に。そのままGKとの一対一を決め、八千代が先制。
 その時のラストパスを出したのが、MF米倉でした。



 相手のプレスが弱くなり始めてから、米倉は活躍。
 後半20分には中央の混戦からループシュート。後半25分には左サイドから精度の高いセンタリングを、後半40分にも左サイドからドリブルで抜け出し、惜しいラストパスを出しています。



 その後もハラハラする展開で、ロスタイムには渋幕のCKからのシュートが、クロスバーに当るなどしましたが、なんとか八千代が逃げ切りました。

 






 攻撃的でボールを繋ごうとする八千代と、守備の精神が強くカウンターで勝負する両チームの戦いでしたが、総合的に見ても今回は八千代の方が一歩上だったかなと思います。
 八千代はこのようなサッカーが全国でも出来れば、面白い存在になるのではないでしょうか。
 つい、野洲高校と被って見えてしまいます。


 ともかく、今年も非常に面白い千葉県予選の決勝でした。








 なお、他にも巻の出身校である大津高校、青木の野洲高校、安里の那覇西、林の(ってイメージがまだ強い)滝川第二高校なども全国大会出場が決まりました。
 面白くなって来ましたね。
 全国大会出場校一覧はこちら