J1第28節 千葉 1-3 大宮

 うーん…。なんというか、ジェフのいいところを探すのが難しいような試合になってしまいました。



 注目ポイントその1だった「4バックへの対応」ですが、予想していた3-4-3ではなくキックオフ当初は3-5-2でしたね。
 中盤の5人で、相手の中盤の4人と上がってきたサイドバックに対応しようという形でした。
 相手サイドバックが上がってきたら、ボランチの1人がそのサイドのフォローへ行き、トップ下のクルプニが中をケアするという感じだったのでしょうが、その連動がスムーズではなく、必ず一歩遅れてしまっていました。
 ようするに中盤をゾーン気味で守っていたということです。

 それでも、試合開始早々に相手右サイドバックをフリーにしたところから失点したので、3-4-3に修正するのかな?と思ったのですが、結局、選手交代が行われるまで3-5-2の布陣を、頑なに通そうとしていました。
 決して「オールコートのマンマークが良い」とは言わないし、誰がサイドバックをケアするのかはっきりしていれば、3-5-2だろうが3-4-2だろうが構わないのですが、この試合では底がうまくいかなかった感じです。






 注目ポイントその2は「ラインの押し上げ」でしたが、こちらもあまりうまく行かず…。
 特に気になったシーンは前半の半ば頃。ビハインドを追ったジェフはボールの保持率が非常に高くなり、それにつれて各ラインが少しずつ高くなっていました。
 その状況で、ジェフは中盤でボールをカットされ、相手MFにフリーでボールを持たせてしまいます。
 そのため、相手FWに付いていた両ストッパー(阿部と水本)はラインを一気に押し上げ、オフサイドを取りに行ったのですが、ストヤノフだけ綺麗に余ってしまい、相手にパスを出され、1対2の状況を作られてしまいました。
 その後のストヤノフの見事なカバーリングで、ピンチを脱したためにこの場面はあまり目立たなくなってしまいましたが、ストッパー2人とリベロの“狙い”がずれているのかな?といった印象を受けました。



 ストヤノフが前半だけで交代させられたことを考えると、あの場面でストッパーがラインを押し上げ、オフサイドを狙いにいったのは、チームの狙いだったのかもしれません。
 後半からストヤノフの代わりにリベロに入った中島は、1人余る形ではなく、ラインで守ることの方が多かったのですが、それが上手く機能していた分、ストヤノフの「1人余る守備」がちょっと心配に思えてきました。




 ただ、ストヤノフの場合カバーリング能力が非常に高く、ゾーンで守る守備が得意なために「1人余る」方がやりやすいんでしょうけどね。




 とはいえ、もちろん敗因の全てが、ストヤノフにあるわけではありません。
 なぜ、もっと前半に相手DFの裏をつけなかったのか(前線の動きが少なすぎ)、つなぎの部分がうまく行かなかったのか(パスミス多すぎ)、失点してから焦ってしまったのか(ゲームメイク下手すぎ)、思いっきりいけなかったのか(シュートや最後の勝負が少なすぎ)…。





 それもこれも、やっぱり突き詰めれば気持ちの問題なんでしょうか…。


だからといって、うちの場合はどんなチームとの対戦でも全力を尽くさなければ勝てない。なのに、今日は50、60パーセントの力で戦ってしまった。
 強い相手にはいい試合が出来て、中位以下のチーム相手には、なぜか苦戦してしまう。
 坂本は「気持ちの問題ではない」と言っているみたいだけど、じゃあこの全力でやれていないように感じる原因は「気持ち」以外の何なんでしょう。
 

 ニッカンに「千葉ミスミス3失点で自滅」と書かれてしまったけれど、まさにそんな感じ。
 言い返せないのがすごく悔しい。
 大宮がすんごくいいサッカーをしたわけではなかったし、あまり好きな言い回しではないのですが、負けた気がしません。







 とにかく気持ちを切り替えて、この大敗を引きずらないようにしないといけません。
 これで逆に吹っ切れることが出来れば、この敗戦にも意味が出てくるのかな。