佐藤琢磨、来期もスーパアグリで
佐藤琢磨のスーパーアグリ残留が報じられました。
まぁ、別にこのニュース自体は決まりきっていたことなので、どうってことはないんですけどね。
しかし、これがいいニュースか悪いニュースか、評価するとなると難しいでしょう。
なにせ、来期もスーパーアグリは苦戦する可能性が高いわけですから…。
今シーズン中盤に新車SA06が投入されたため、その分明らかに来期の新車開発は遅れているでしょう。
ライバルチームに対してほぼ半年も開発が遅れているということは、今期と同じ道を歩む可能性が高いということです。
裏技であるホンダからのシャシー購入も、ライバルチームからの反対により、実現はほぼ不可能となりました(でもトロ・ロッソはどうなるんだよって話しですよね)。
資金面でも施設面でも決して恵まれているわけではないのですから、遅れを取り戻すのは至難の業です。
かといって他にシートはないのですから、佐藤琢磨に「アグリからのオファーを断れ」という気持ちも、当然ありません。
もしかしたらホンダのテストドライバーになった方が、来期で切れるバリチェロの後釜を狙うには、得策かもしれませんけどね。
けれど、それでもスーパーアグリの“無謀なる挑戦”は見ていてかっこいいと思うし、応援する理由としては、十分なんじゃないでしょうか。
唯一、来期の琢磨が成長する可能性があるとすれば、スーパアグリへの移籍が有力視されているアンソニー・デビッドソンとのライバル対決で、いかに自分を失わずに戦えるかではないでしょうか。
どうも琢磨は、ライバルがいない状況ではある程度速いけれど、はっきりとしたライバルが現れた途端、不安定になるようです。
F3で一度は破った相手。
逆にこれで負ければ、今後のF1での活躍はないと言い切ってもいいんじゃないでしょうか。
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