結果がでるのは10年後

 田嶋氏がJFAアカデミー福島について聞かれて、こう答えています。


結果が出るのは男子よりも女子のほうが早いのではないかと思っています。男子についてはあと10年後だと思っています。

 結果がでるのは、10年後なんだそうです。イビチャ・オシム監督に言わせれば明日だって「何が起こるかわからない」はずなのに、10年…。
 普通のユースチームなら、10年間も結果を出せなければ、何人ものスタッフが責任を取って首を切られるだろうし、それがクラブチームだったら、死活問題です。しかも10年後、協会にJFAアカデミーの責任者が残っているとも思いえません。
 

 会社経営だって、短期プランは約半年、中期プランで1,2年、長期プランで5年程度が普通だといわれています。その間に目に見える結果が出なければ、「その部門には撤退する」という話しが出てくるのが普通でしょう。
 はっきり言って、10年なんて甘い。構想が甘すぎます。金儲けでやるつもりならそれはそれでいいのかもしれないけど、そんなことではそれこそ10年後には入学希望者がいなくなるんじゃないでしょうか。



 あと、いつも気になってるんですけど、この部分。


しかし紋切り型の選手が多くなっています。世界のトップとの差をいかに詰めるか、才能のある子どもをいかにレベルアップしてあげるかの、「プルアップ」という考え方が必要になるのです。プルアップをして、次の高原、稲本、小野のような選手を作っていかなくてはいけないと思います。次の課題はこの上のエリート教育です。

 毎回JFAのお偉い方々は、成功例として小野、高原、稲本を挙げますよね。
 でも彼らが成功したのはワールドユースまでであって、世界基準では何も成し遂げていないんですよね。
 手塩にかけた(お金をかけた)黄金世代だから、可愛くって仕方がないのかもしれないけど、その最終結果が先のドイツW杯だったということを忘れてはいけません。
 近年では中田英だったり、古くは釜本氏の方が、よっぽど選手としては成長したと思うんですけど。


 そう考えると、確かに若年層の育成も重要で、おろそかにしていい部分ではないけれど、日本の場合は、そこから先の方が上手くいっていないようにも思うのですが。