J1第14節 広島対千葉 プレビュー

 とにかく勝たなければならない。一日でも早く結果がほしい。オシム弟子対決なんて、今となってはどうでもいい…。今のジェフはそんな感じです。
 詳しいプレビューはJ's GOALにて。



 しかし、そのプレビューの内容に、若干気になるところが。


現状のチームの雰囲気を考えてみると、広島の方に勢いを感じてしまう。リーグ再開初戦、見事な逆転勝ちを飾った広島のムードは最高に盛り上がっている、と言っていい。「監督のために勝利を」と選手たちは口々に言い、かつて経験したことのない激しい練習にも「やりぬけば強くなれる」と選手全員が信じている。

 私にはわからないけど、勢いは広島の方があるんだそうです。再開して一試合しかやっていないのに、対戦していない2チームを見比べてどちらの勢いが上かなんて、よくわかるなと思うけど、少なくともこれを書いた人にはわかるんでしょう。同じように雰囲気も、向うの方がいいのかも知れません。


 しかし、勢いがあるかどうかは知らないけれど、少なくとも「監督のために勝利を」という気持ちなら、今のジェフはどこにも負けるつもりはありません。



 もちろん、その思いが強すぎて、悪い意味でプレッシャーになっているようにも見えたし、ガンバ戦ではそのせいか緊張してミスが目立つ選手もいました。
 しかし、今のジェフの状況を少しでもわかっているのなら、「監督のために勝利を」なんて広島の選手のコメントを持ってくるのは、ちょっとナンセンスだと思いますよ。


 どちらの監督を思う気持ちが、強いかなんてわかりません。けれど、広島のペトロヴィッチ監督は就任してたかだか数ヶ月、アマル監督はジェフに在籍してもう2年も経ちます。
 しかも、羽生も言ってくれたように、前任はあのイビチャ・オシム監督であり、普通はなかなかありえない「成功したままの監督交代」で、その成功した監督はアマル監督の実の父親です。
 どんなに選手が悪いプレーをしても、負ければ監督に目が行く状況下で、アマル監督へのプレッシャーは想像を絶するものがあります。


 そんなことは、アマル監督といつも一緒にいるジェフの選手達にとっては、考えなくてもわかることだろうし、口にしなくたって「監督のために」とみんな思っているでしょう。
 だからこそ、負けられない試合なんですよ。