第2戦バーレーンGP決勝結果

 マレーシアGPも前のレースに続いて、面白い試合となりました。その要因には予選フォーマットの変更もあるでしょうが、各チームの戦闘力が均一になっていることも挙げられると思います。そういった意味ではFIAの方向性も、あながち間違っていないということなんでしょうか。結論を出すには、もう少し様子を見たほうがいいと思いますけどね。

 ルノーは相変わらず強い。速さよりもチームとしての強さを感じます。実際2位のアロンソと3位のバトンのトータルタイムの差はたったの5秒。予選中アロンソにトラブルがあったとはいえ、セパンはルノーのマシンに合ったコースレイアウトであることも考えれば、マシンの速さは僅差であることがわかります。
 対するホンダは逆に、この強さがほしいところです。ピット戦略を含めた強かな部分が、依然として不足しているように感じます。

 
 今回のレースで私の中では一番目立っていたのが、佐藤琢磨の頑張り。得意のスタートとライバル達のトラブルなどのおかげで、レース序盤はマシン的に優位に立つ相手よりも上位を走っていました。そのおかげでレース中盤から後半にかけて、リウッツィやモンテイロとの白熱した勝負を見ることが出来ました。最終的には抜かれてしまいましたが、戦闘力のないマシンで良くやっていたと思います。
 積極的に相手をパスすることも重要ですが、抜かれないドライビングをすることもさらに上に行くためには必要不可欠です。マレーシアでは、その後者の部分が見れたように感じます。
 ただ、扱いにくいマシンで仕方がないこととはいえ、周回遅れになるときのタイムロスを、もう少し工夫して減らしていかないといけないかもしれませんね。今年は昨年以上にそういった場面が増えてくるでしょうから。