クロアチア・サッカーニュース「オシム、W杯を語る」

 クロアチア・サッカーニュースさんより。W杯のグループF組とロナウジーニョに関しては以前も少し取り上げたことがあるので、それ以上に興味深かったW杯についてのコメントを。


もしリスクがないならば、どこにプレーがあるというんだね?もし全員がリスクの限界をゼロまで近づけたいのならば、サッカーには何があるというんだね?リスクのないサッカーは本当に退屈となるだろう。
 グループリーグがあるとはいえ、結局は一発勝負となるW杯。大金がW杯の結果に関係し世界中から大きな注目を浴びるこの大会は、どうしてもリスクを負わない守備的なサッカーが主流となってしまう可能性があるとのことです。また「サッカーの質という意味でもチャンピオンズリーグの方が高く、W杯にとっては大きな危機」であるとも冒頭で語っています。

 どこかのチームを本気で応援する方は、勝負にこだわるべきなのか、サッカーの質にこだわるべきなのかを必ず一度は悩んだがことがあると思います。
 もちろん最終的にはバランスというのが重要になってくるのですが、オシム監督の言葉を借りれば日本代表も「多くのお金が動いている」チームとなります。もしファンまで勝ち負けだけににこだわるようになったら、勝負にこだわる方向ばかりにベクトルが傾いてしまうのではないでしょうか。
 まぁ、これは将来的な話です。今の日本代表は「勝負するのか、サッカーの質にこだわるのか」というレベルにも至っていないと思うので、今はどうしようもないんですけどね。
 でもだからこそ、出来るだけ早く将来を見据えていかないといけないと思うんですよ。そこで重要になってくるのがJFAの動きだと思うのですが…。