アジア杯予選 日本代表 6-0 インド代表

 感想の難しい試合でしたね。この試合はアジアカップ予選の一試合目ということで、内容よりは結果が重要な試合でした。そういった意味では大量得点もありこれ以上ない結果だったわけですが、一方で相変わらずDFラインでの簡単なパスミスなどが多く、集中力を欠いた場面も見受けられました。
 攻撃に関しても前半はまったく相手を崩せず、かといってミドルシュートなども少なく、一工夫足りない攻撃に苛立ちすら感じました。後半はさすがに相手のスタミナも落ちて一方的な試合展開となってしまいましたが、ホームであることを考えれば当然の展開でしょう。
 そんな状況なのに、中には相手を舐めたプレーを見せる選手も見られ…。これではチケットも売れないはずです。選手が悪いのか、スタッフ側のせいなのかはわかりませんけどね。


 攻撃陣に対して、この試合で評価を降すにはあまりにも相手が弱すぎでしょう。これがアジアカップなどアジアの大会に向けての準備段階ならわかるのですが、今のチームが目指すべきは世界レベルとなるW杯なはずです。
 それを考えるとやはりこの試合には、Bチームを結成すべきだったのではないかと改めて思ってしまいます。スパーリング相手なら練習試合でもいいはずですし、あまり相手が弱すぎて自分達もそれにあわせてしまっては感覚が鈍る可能性もあります。
 ジーコ監督がここに来て選手を試していることに評価を示している人もいるようですが、むしろW杯まであと100数日となった今は選手を固めて、連携面を強化すべき時期なのではと私は思います。
 とくに戦術面が整備されていない今の日本代表の場合、各選手の連携が普通チーム以上に必要ですからね。それに新戦力を今さら試したところで、結局は「経験不足」や「連携の不十分」の部分で、今の主力のほうを選ぶのでしょうし。



 ところでフィンランド戦、インド戦と相手のレベルがちょっと低すぎた試合が続いたため消化不良の感があり、次のボスニア戦への期待が高まっているようですが、そのボスニアだってEUROの予選が終って新チームの再スタート時期となっている可能性もあり(詳しくは知らないのですが)、蓋を開けるまで相手の実力は解らないのではないでしょうか。
 決して強豪とは言いがたい相手ですし。