U-18日本代表 1-0 U-18北朝鮮代表

 このチームは数えることしか見ていないので細かいことはあまりいえませんが、少し見た限りではやはりいつものユース代表だなといった感想です。上手い選手はいないけどなかなかパスがつなげない。ラインが全体的に下がりすぎりて、プレスがかからない、そして決定力不足(安田のニアへの鋭いゴールは素晴らしかったけど)。
 技術委員の方々は揃って日本はパスが下手だとか言うけど、確かにパススピードの問題もあるんだけど、それより見ていると選手1人1人の自信の問題なんじゃないかと思うんですよね。自信がないから無闇に放り込んだり、前線に2列以降が飛び出していけなかったり、つなげるところでも簡単にクリアしてしまったりするのではないかと。…それにしても最近メンタル的な話しばかりしているような(笑)
 でも実際にクラブユースの選手が増えて、技術は向上していると思うんですよね。でも一方で泥臭いサッカーを出来る選手が少なくなったような気がします。まぁ、一概には言えない部分もありますが、柏木とかホント上手い選手はいるんだけどなぁ…。
 北朝鮮はフル代表同様、キック&ラッシュで全体的に当たりが強いチームでした。北朝鮮はリーグがない分まとまって代表チーム強化することができるため、フル代表とのコンセプトが近いということがあるんでしょう。そういう部分では明らかに日本の強化計画の上をいっていますね。今の日本は各年代の代表を通じて一貫して強化する考えが全く見えず、代表のコンセプトはばらばらです。今は良くても後々このギャップが仇になる日が来る可能性もあるわけで。


 ただ勝ったからこそ冷静に厳しい話しをしましたが、北朝鮮は純粋にいいチームだと思ったし、それに勝つことが出来た日本も立派。後半から巻き返し、適応能力の高さが見られましたね。
 吉田監督の経験の少なさを疑問視したこともありますが、エースであり注目度の高いハーフナー・マイクを敢えて外した采配には冷静な判断力の高さが感じられます。ハーフナーの絶対的な高さは、他の選手に簡単な的を与えてしまうようなもので、ロングボールの多様を恐れた吉田監督が悩んだ末にスタメンからは外したのではないかと思います。
 そしてそれで結果をだせたのも素晴らしい。監督は最終的には結果がすべて。まずは合格点といったところではないでしょうか。
 それでもユース代表には経験豊富で出来れば外国人監督がいいな、という希望は変えませんけどね。


 あと久しぶりに見たけど鹿島内定のサイドバック内田は非常に速くて精度の高いクロスも持っており、やっぱりいい選手ですね。今年の高校NO.1という人も多いですが、それも納得できます。後はもう少し体に筋肉をつけて守備を覚えれば、来年からでも面白いんじゃないでしょうか。