ウクライナ代表 1-0 日本代表

 固い守備と素早いカウンター、カウンターが上手く繋がらなければサイドアタック…。ウクライナは面白みにはかけているかもしれなけれど、基本に忠実な強いサッカーをしていたと思います。それに対して基本的なサイドの上がりや前線でのキープが出来ない日本…。前半は押されっぱなしでした。
 それでも日本は内容は良くなかったけれど粘り強く守り、後半は徐々に巻き返してきました。退場者が出て3バックに変更したことが、これが怪我の功名となったといえるかもしれません。DFが増えたおかげでサイドは積極的に上がれるようになったし、カウンターにもきっちり対応できるようになりました。PKについては残念でしたが、後半は泥臭い気持ちの入ったプレーも見れたし、交代で入った攻撃陣も良かったように思います。しかし逆に言えばなぜこの選手達を頭から使わなかったのか、という疑問は残りますが…。
 それにしてもフィジカルコンタクトの差が予想以上に大きかったように見えました。アジアレベルでは群を抜くテクニックで相手を翻弄することが出来るためにフィジカル面はあまり気になりませんが、欧州の国と戦うとテクニックの差も縮まるかまたは越されてしまうため、テクニックだけではどうしようもなくなってしまいます。トルシエ監督はフィジカル重視で選手を選んでいましたが、それも答えの1つでしょう。しかしいくらフィジカルの強い選手を呼んでもそのフィジカルが世界レベルに達することはまず不可能なので、やはり技術+素早い動き、あるいは運動量で戦っていくべきだと思うのですが、この試合では残念ながらあまり見れませんでしたね。後半は相手が疲れたうえ、スピードのある松井も出てきたのでいい形がいくつかありましたけど。
 ちなみにオシム監督は「サッカーではテクニックよりもアイディアの方が重要である」といっています。アイディアというのはあまり今まで語られたことがなかったと思いますが、これから日本がより強くなるためにも重要なキーポイントになるかもしれません。