<a href=http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=f1&a=20050921-00000003-rcg-spo target=new>正式発表 BARはバトンとバリチェロ</a>

 決まってしまいました。わかっていたこととはいえ、正直悲しい。
 ウィリアムズとしてはhpがウィリアムズを離れてしまったことで、高い年俸がかかり、今回の一件でイメージがますます悪くなったバトンをキープすることを諦めたんでしょう。しかもBARに売ればまとまったお金が入ってくる。ウィリアムズにとっては本当にいい交渉だったと思います。
 一方BARはトップドライバーが欲しかったこと、BATがイギリス人ドライバーを好むこと(しかし移籍金を支払うのはホンダとか?)、その他スポンサーの関係でしょうか。まぁ正直、今回の決定はよくわかりません。スポンサー関係といってもBARは(BATとホンダ以外は)ほとんどが小さなスポンサーですから、到底移籍金の穴埋めは出来ないわけだし。


 佐藤琢磨ですが当然来期は他チームへの移籍も含めて、F1になんとしてでも残ることを考えなければいけません。BARホンダバリチェロとの契約は3年といわれており、バトンとも長期契約(5年契約?)を結んだと思われます。BARのテストドライバーをしてレギュラーシートが空くのを待っても少なくとも3年はかかり、若いドライバーならともかく琢磨の年齢(28)を考えると懸命ではありません。
 今後ホンダが他チームへエンジン供給することになった際に、レンタルという形で移籍という可能性はありえなくもないですが、ウィリアムズは再来年からのトヨタエンジンが内定といわれていますし、レッドブル系は自チームのドライバーを優先させるでしょうからホンダエンジンの供給先として考えられるのはミッドランドか、(あれば)新興チームのみということになってしまいます。しかし今さら下位チームで戦ってもメリットなんて一切ないわけで…。


 ということで出来れば他チームへの移籍したほうが賢い選択でしょうね。ただし即レギュラーとして考えられるのはウィリアムズとBMWしかありませんが、ウィリアムズはすでに候補の絞込みに入ってしまっていますし、BMWもクリエンやヴィルヌーブなドライバルが多い状況です(しかもBMWはお金はあるからもし日本のスポンサーを持ち込んでも効果が薄い)。
 そこでトヨタはどうでしょう。トヨタなら再来年以降のウィリアムズへのエンジン供給のも噂されており、トップチームのうち2チームへ発言力があることになります。もちろん契約上の問題や、ライバルチームへの移籍なため、様々な問題をクリアしなければならないのはわかりますが、移籍先として考えられるチームとしてはトヨタがベストではないでしょうか。そしてトヨタにも悪い話しではないように思います(ちなみにミッドランド移籍が噂れていますが、移籍するならただミッドランドへ移籍するだけではなく移籍するならホンダからトヨタへの移籍も済まさなければ)。
 琢磨はフェラーリとは遺恨が残っているし、レッドブル系は日本市場へは興味がない。マクラーレンも抱えているドライバーが多いし(以前琢磨にテストドライバーを打診したそうですが)、ルノーも優秀ドライバーがいる上、なるべく母国人ドライバーを乗せなければいけない状況にあります。(JTがもう少し頑張ってくれればいいのに)。
 その点トヨタはたくさん若手ドライバーを抱えてはいますが、実力派は少ないですし面白い移籍になると思うのですがね。しかし先ほども言ったように問題はたくさんあるため、現実的には厳しいかもしれませんが。
 トヨタ以外でのテストドライバーならBARに残ったほうがいいでしょうね。よっぽどのトップチームからなら別ですが。結局ジャパンマネーのためにとりあえずテストドライバーに、という可能性が高いですから。
 もちろんベストなのはBMW、ウィリアムズに来期から乗せてもらうことでしょうが、どちらも交渉をするには時間が少なすぎる…(これは実は恐れていたことなんですよね)。


 あと今回のことで、仕方ないとか次があるとかいっているファンの方もいますが、琢磨で駄目ならきっと他の日本人ドライバーはほとんどすべてが通用しないでしょう。これは川井ちゃんも言っていましたが。確かに特に今年は安定感にかけていましたが(その安定感というものが今のF1では最も重要視されてしまうわけだが)、他の面では明らかに日本人ドライバーの中でトップの逸材です。今までのように「またでてくるだろう」というレベルのドライバーではありません。
 だからこそ、私は琢磨がもう一度輝くことを信じているし、期待しているわけです。