木村元彦「千葉のサッカーが魅力的なのに観客が少ない理由」

 今回の件に関してクラブへの対応に様々な批判が出ています。試合開始を遅らせることが出来なかったのかとか、上の記事のように電話の対応が悪いとか…。当日これなかった人が怒るのはわかります。しかし試合を遅らせるという案はこの試合の予定もあったし無理だったのではないでしょうか。
 しかも内房線が動き始めたのは結局22時過ぎだったので(車で来る人もいたでしょうが)、あまり効果があったとは思えません。電話の対応に関しては問題があったと思いますけど・・・。
 リスクマネジメントの観点から考えると、天災というものはG.O.K、要するに「神のみぞ知る」という扱いがされています。
 天災やテロ関連のリスクというのは「いつ起こるか、どれだけの頻度で起こるか」、「どれだけの被害が出るか」がまったくわからないので、対処のしようがないということです。ただ日本は地震大国ですから、大地震が起きたらどう対処すべきかくらいはマニュアル化されてしかるべきだとは思います。
 しかしこれ以上クラブがどう対応すべきだったのか、私にはわかりません。試合後シャトルバスが蘇我駅や千葉駅まで行ってくれたことは、非常にありがたいことです。もしシャトルバスがそこまで運んでくれなければ、(バスに乗らなかった)私みたいにホテルで一夜を過ごさなければいけない人が他に何人でたことか。
 しかし残念ながらそのようないい情報はあまり世に出ないもので評価もされず、悪いことばかりが伝わってしまうんですね。


 もちろんそれでも改善すべきことは山とあるわけで、実際に被害にあった方の気持ちはより配慮すべきだったのでしょう。ただし今年から営業は前向きに動き出しているのだから、その点は評価してあげてもいいのではないでしょうか。
 今回の件に関してジェフ側は不器用さが目立ちます。しかし、決してそこまで言われるほど悪いことはしていないし、これで「もう臨海にはいきたくない」というような人は元々、今後は来る気がなかったのでしょう。
 この件だけで「だからジェフは人気がないんだ」とか、「ジェフの営業が駄目だから」というのは間違っています。
 全面的にジェフをかばうわけではないですがどうも怒りが空回りして、ジェフのせいじゃないところまで文句を行っている人がいるのは残念です。