ミシュランユーザー、一転無罪に

 FIAは自動車会社とももちろん対立していますが、今回の件ではバーニー・エクレストンも自動車会社側についていましたから、既に勝負は見えていましたね。
 しかしこれで良かったというわけではない。根本的な解決は出来ていないし、原因を作ったミシュランは何の処罰も受けていません。
 もしまた同じことが起こったら、誰が責任を取るのか。そもそも今回は誰も責任を取っていません。もう起こらないといえるのか。そんなことはないでしょう。8月には新サーキットでトルコGPが行われます。ここでもしミシュランがまた攻めすぎた危険なタイヤを作ってきたらどうするのか。またボイコットをしてFIAが悪いと責任転嫁するのか。それとも強引にサーキットに出てドライバーを危険な目にさらすのか。
 無罪に終わったから良かったではない。アメリカGPではドライバーが危険な状況にあったから問題が生じたのに、その根本は一切解決していないのですから。