ワールドユース U-20日本代表 0-1 U-20チュニジア代表

 ベスト8ならず。うーん。本当に残念。
 内容は今大会の中では一番だったと思います。特に前半は前からの積極的なプレスが出来ていたし、課題だったDFラインの押し上げもきちんと行っていました。中盤も含め攻撃陣はいい選手がいるだけに、守備さえきちんと出来ればチャンスを作ることができるチームなんですよね。この試合ではあとはカレンが決ることができていれば・・・。
 私はカレンを彼が高校1年生のときから見ていましたが、当時から「自分の課題は決定力」と言っていました。自分でわかっていてもなかなか決定力不足というものは克服できないものです。キック力や精度などを上げれば、決定力や得点能力にすぐに直結するかといえばそうでもないですしね。難しい問題です。
 後半は疲れもあって中盤が間延びし、いつものようにだらだらと下がってしまいます。そして前半から何度もチャンスを作っていた家長、水野が交代させられてしまいました。最低でもどちらか1人を残しておいて欲しかった。この交代は効果的な采配とはいえず、守るのか攻めるのか中途半端になってしまいました。そして失点。失点後になった森本の投入といい、大会を通して大熊監督の采配は消極的過ぎました。
 この試合では兵藤の判断ミスが敗因としてあげられます。しかしこの敗戦はグループリーグから1勝も出来なかったことで、チーム全体が大会の流れを掴み取れず、いまいち選手たちが盛り上がれなかったということも大きいように思います。
 また、攻め込まれるとラインが下がってしまう、得点を決められないと積極的に攻撃にいけないなどの問題もありました。これらはチーム発足時から長らく言われていた「キャプテンシーのある選手がいない」ことも原因があるように思います。
 監督人事の問題もありますがこのような問題は真摯にうけとめ、このチームだけではなく、日本サッカー界の課題として考えていくべきではないでしょうか。
 しかし不完全燃焼な感じでもやもやしてしまいます。もう少し出来たのではないか。言ってもきりがないことですが。