バトンのマシンが重量不足?


レース審判団がバトンのマシンについて、規定の最低重量を下回っている可能性があるとして、調査を始めたのである。レギュレーションでは、マシンの最低重量はドライバーの体重を含む600kgと定められているが、今回のバトンの場合、燃料が残っている時点では問題がなかったものの、燃料を抜いた後の重量が規定よりも軽いと見なされたようだ。

 BARのマシンにはサブタンクがあって、レース中はサブタンクを空にするまで使い、フィニッシュ時はサブタンクに燃料を残してバラスト代わりにしているのではないか、という疑いがかかっています。真偽はなんともいえません。しかし、一度スチュワードがBARは潔白である、といっているのにその後FIAが文句を言い出したのが良くわからない。…というかスチュワードの必要性がわからなくなってきますね。また、バトンのマシンは話題になっているのに、なぜ同じレースでポイントを獲得した佐藤琢磨の話題がほとんど出てこないんでしょ。
 ここからは憶測ですが、ひとつ考えられるのはトヨタもこのレースでラルフ・シューマッハーがペナルティを受けています。このペナルティに対し、トヨタはFIAを提訴するようなので、そちらの話題をかき消すためにFIAがわざと話題づくりをしたのではないか、ということ。わかりませんけどね。しかし実際、スチュワード側は疑いをかけ、再検査をした上で無罪放免と結果を出したのだから、このFIAの動きは良くわからない。まあFIAには良くあることといえば、そうなんですけど。

 ちなみにサブタンクが搭載されているということについては、マシン発表時にホンダのエンジニア側が確か公表していたと思います(公表はしてないかもしれないけど、隠してはいなかったと思う)。タンクが1つだと、燃料がすべてエンジンの方にいかないためそれを解消するためと、2つにすることで重量やリアエンド周りの配置に関してメリットがある、などの理由だと思います。