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東京Vにジェフ対策を取られ2-2の引き分け

JEF

 ジェフ25周年ということで、古河時代の水色と青を配色した記念ユニフォームを着て試合に臨んだジェフ。
 古河時代のユニは写真などでは見たことがありますが、実際に見たことはなかったので目新しく感じました。
 ただ、いつもとは大きく異なるカラーなので、わかってはいてもやはり違和感はありましたね。
■東京Vがジェフ対策をして凌いだ前半
 ジェフは近藤がスタメンに復帰し、多々良がメンバーから外れて比嘉が今季初スタメン。
 町田がスタメンで長澤がボランチに移り、山本がベンチスタートに。
 ベンチからは乾、菅嶋が外れて、オナイウが復帰しました。
 レンタル加入中の菅嶋は、契約で東京V戦に出場できないため外れたのでしょう。


 対する東京Vも、毎試合メンバーが代わっています。
 この試合では、ドウグラスがベンチに回って高木大輔がスタメン。
 高木善朗がベンチスタートで、澤井が久々のスタメンとなりました。
 ベンチからはベテランの永井が怪我で外れて、船山貴之の兄である船山祐二が入っています。
 
 

 ここ数試合、早い時間に得点しているジェフを警戒してか、東京Vはセーフティファーストで試合に入った印象です。
 ジェフのプレスが来たら無理をせずバックパスや長いボールを蹴り、守備へ戻る意識も強かった。
 リトリート時は平本が低い位置まで下がって高木大輔の1トップになって後方を厚くし、ジェフに後方でボールを持たせようという判断だったのでしょう。
 守備から集中して、試合に入っていた印象でした。


 それでも9分には、ジェフの攻撃。
 町田が相手ボランチの井上からボールを奪取。
 そのまま町田がミドルシュートを放ちますが、ゴールの左を逸れます。



 しかし、15分には東京Vの攻撃。
 カウンターから安在が左サイドを持ちあがってクロスを上げ、こぼれたところを井上がミドルシュート
 これは船山がブロックしますが、東京Vが拾い直し最後は平本が粘って反転しミドルシュート
 枠を捉えた鋭いシュートでしたが、元東京VのGK佐藤がファインセーブ。


 21分にも東京Vの攻撃。
 左サイドで井上、平本、杉本と繋いで左サイドを突破しクロス。
 これは合わなかったものの、再び東京Vが拾うと今度は安在、平本、杉本で崩してクロス。
 今度は2人がゴール前に飛び込み、触ればゴールかと思われるボールでしたが中央であわず。
 それでもサイドでトライアングルを作っての崩しを、2度作ってきました。



 25分にはジェフの攻撃。
 阿部から町田、船山とつないでいき、最後は井出がミドルシュート
 しかし、枠を捉えきれません。
 前半は船山が中央寄りで、プレーすることが多かったですね。


 30分頃からはジェフがボールを持って、東京Vが守る時間帯になっていきました。
 しかし、こういった展開になると、攻撃を作れなくなるジェフ。
 シュートまで持ち込めず、0-0のまま試合を折り返します。
■東京Vが前に出てきて2-2の打ち合いに
 48分、ジェフの決定機。
 カウンターから船山が持ち込んで、そのままシュート。
 これは相手選手に当たりますが、こぼれ球が長澤の目の前に入りシュートを放つも、GK鈴木が至近距離でセーブ。


 ゴールが生まれたのが52分。
 ジェフがカウンターの展開で、船山、長澤、町田と左から右へパスをつないでいるうちに、アランダが右サイドをオーバーラップ。
 町田、エウトン、アランダとつないでセンタリング。
 最後は船山が足元で合わせて、1-0とします。


 東京Vは後半から一転して前に出てきて、後方にスペースが出来ていました。
 それによってジェフがカウンターを狙えるようになり、チャンスが作れるようになっていきます。
 このシーンでも、アランダの攻撃参加のタイミングが効きましたね。
 センタリングのボールもピンポイントでした。



 続く58分にも、ジェフが追加点。
 東京Vのウェズレイが、セカンドボールをキックミス。
 高く上がったボールを、今度は井林がヘディングでの処理をミスして長澤が拾います。
 右サイドの井出が受けて、相手DFを抜き去り左足で流し込みます。


 対面した田村は左を切っていませんでしたが、井出が左利きだと知らなかったのでしょうか。
 ジェフの勢いから生まれたゴールではありましたが、東京Vのミスが2度3度と続いたシーンでもありました。
 失点して浮足立ったところがあったのでしょうか。
 その直後、東京Vは杉本に代えて高木善朗高木大輔に代えてドウグラスを同時に起用します



 63分には東京Vの攻撃。
 左サイドの安西からセンタリング。
 これを平本と競り合ったGK佐藤が弾き返し切れず、同グラスが繋いで平本のゴールかと思いきやオフサイド判定。
 ただ、この時点で若干ジェフのプレスは、甘くなっていた印象でした。


 ジェフの運動量が落ち東京Vがボールを持つ時間帯が増える中、66分にジェフの選手交代。
 井出に代えて吉田を投入し、吉田が右SHに。
 続いて70分、比嘉に代えて大久保を投入します。 



 73分、東京Vが1点を返します。
 長めのFKを高木善朗が蹴ると、ニアで相手選手が折り返し、フリーになったドウグラスがゴール。
 イのマークだったはずですが、左右に振られるとどうしてもマークを外してしまいすね。


 74分、東京Vが田村に代えて高木純平を投入。
 その直後にも、東京Vの決定機。
 船山が中盤でパスミスをしたところを安在が拾って持ち上がり、そのまま持ち込みミドルシュート
 強力なシュートでしたが、バー直撃でゴールならず。
 しかし、ジェフは攻撃時も距離感も悪くなっていました。



 そして、77分に東京Vの攻撃。
 右サイドからのアーリークロスのこぼれ球を、澤井が拾ってそのままシュート。
 これが決まって2-2とされてしまいます。
 CB前に位置していた澤井でしたが、誰もマークに行っておらずフリーな状態でやられてしまいました。


 得点直後。
 早く試合を始めたい平本が、ボールを取りに行きGK佐藤を押し倒します。
 これで一発レッドとなります。
 


 しかし、1人少なくなった後も、ジェフが攻め込まれる展開に。
 81分にも東京Vの攻撃。
 右サイド角度のない位置からのFKを、高木善朗が直接狙いますがGK佐藤がセーブ。


 82分、ジェフは町田に代えて山本を投入。
 長澤が1列前に出て、ボランチに山本が入ったようです。
 しかし、ジェフは完全にスタミナ切れを起こし、ギアを上げられずそのまま2-2で終了となりました。
■前半を無得点で終え後半スパートをかけるも失速
 前半は東京Vのジェフ対策がはまっていた印象でした。
 ジェフのプレスに対して無理せず繋ぎ、平本のキープを中心にカウンターでチャンスを狙う。
 守備時は素早く戻ってスペースを消し、平本を下げた4-4-1-1にして相手にボールを持たせる。


 これによって、ハーフカウンターからの攻撃をやらせない。
 あるいはジェフがハーフカウンターに入っても、決定機を作らせない。
 そして、ジェフの苦手な遅攻状態に持ち込ませて凌ぎ、カウンターで攻めるといった展開が作れていたと思います。


 勢いはジェフの方があったようにも思いますが、攻撃はミドルシュートばかり。
 前半も30分以降は失速していたように見えました。
 流れとしては、あまり良くない状況だったと思います。



 このままの展開だと苦しいかと思っていたのですが、後半から東京Vが勝ちに出てきた。
 後半開始と同時に積極的に前に出てきて、裏が空くようになった。
 これによって、また試合展開が変わっていきました。


 ジェフが相手の守備が整わないうちに攻めて1点を取り、相手のミスから2点目も獲得。
 このあたりは、東京Vの若さも感じました。
 しかし、そこから東京Vは巻き返してきました。



 逆にジェフは2得点後に失速。
 解説の都並氏は選手交代でジェフの流れが悪くなったと話しており、確かにそういった影響もあったかとは思いますが、63分の相手のオフサイドの段階で既に守備は甘くなっていたと思います。
 前からのプレスも効かなくなり、中盤の寄せも弱くなっていた。
 原因は単純に、体力的な問題ではないでしょうか。


 では、なぜスタミナ切れを早く起こしてしまったのかというと、前半を凌がれてしまったジェフは、後半開始と同時にもう一度スパートをかけなければいけなかった。
 いつもは前半開始時だけスパートをかければ良かったところを、2度も頑張らなければいけなくなった。
 それによって2得点後に失速し、同点となった後もギアを上げ直すことが出来なかったのではないでしょうか。
 そう考えると、東京Vのジェフ対策は結果的に最後に効いてきたということになります。



 もちろん連戦の影響も考えられますが、それは相手も同じこと。
 加えて先行逃げ切りのジェフですが、その分失速する展開はこれまでの試合でも見られた。
 それがこの試合では、より顕著に出てしまったということではないでしょうか。


 先行逃げ切りで後半失速というパターンは、昨年序盤のハイプレス期にも見られた光景ですね。
 山形戦では前半の早いうちに点を取って、その後は無理せず守備に集中したため、90分間持ったのではないでしょうか。
 しかし、今後は今回のように対策が取られるかもしれないし、狙って毎試合早い段階で点を取れるとも限らない。
 これから夏に向けてより体力的には厳しくなるでしょうし、ある程度運動量が落ちた状態でも守れる守備が作れるかどうかが、重要となってくるかもしれません。



 ともかく、次に引きずらないこと。
 2点取ったところからの引き分けですから、ショックが残る可能性もある。
 加えて、次節以降も東京Vのようなジェフ対策を、取ってるチームもあるかもしれません。
 そうなった時にどう対応するかが、今後問われるのかもしれません。